P-Coreを12コア搭載Core 9 273PQEのベンチマーク登場。コア数半分でCore i9-14900Kの78%の性能維持

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IntelはP-Coreのみを搭載するRaptor Lake CPUである「Bartlett Lake」を正式発表しました。今回、この中で最上位モデルとなるP-Coreを12コア搭載するCore 9 273PQEのPassMarkベンチマークが登場し、12コアのP-Coreの実力が明らかになっています。

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P-Core 12コアでCore i9-14900K並みの性能を実現

IntelのBartlett Lakeは2026年第1四半期に正式発表されたCPUで、第14世代CPUであるRaptor Lakeに備わるP-Coreを最大12コアまで搭載した組み込み・エッジコンピューティング向けとして展開されるCPUになっています。このCPUはLGA 1700に対応しているため、物理的には現行のZ790やZ690などコンシューマー向けマザーボードにも搭載することができます。ただし、現時点ではコンシューマー向けへの販売は計画されていないほか、マザーボード側BIOSも対応しておらず、性能は謎に包まれたCPUになっています。

しかし、そんなBartlett Lakeですが、最上位モデルであるCore 9 273PQEがPassMarkのデータベースに初めて登場し、大まかな性能が明らかになりました。

マルチコア性能はCore i9-14900Kの約78%、シングルはほぼ同等

PassMarkに登録されたCore 9 273PQEのスコアは、マルチスレッドが45,427ポイント、シングルスレッドが4,655ポイントとなっています。

Core i9-14900Kとの比較では、マルチスレッドは約22%低いものの、シングルスレッドはわずか1%未満の差に収まっています。Core i7-14700Kとの差はマルチスレッドで約13%にとどまり、シングルスレッドでは逆に4%上回っています。

項目Core 9 273PQECore i9-14900KCore i7-14700K
コア構成12P+0E(24T)8P+16E(32T)8P+12E(28T)
ブーストクロック5.9 GHz6.0 GHz5.6 GHz
ベースクロック(P)3.4 GHz3.2 GHz3.4 GHz
L3キャッシュ36 MB36 MB33 MB
PBP / MTP125W / 不明125W / 253W125W / 253W
製造プロセスIntel 7Intel 7Intel 7
PassMark MT45,42758,41052,056
PassMark ST4,6554,6934,458

Core 9 273PQEは12コア24スレッドであり、Core i9-14900Kの24コア32スレッドと比べて半分のコア数しか持ちません。にもかかわらずマルチコアで78%程度の性能を維持できている理由としては、E-Coreに比べて処理能力の高いP-Coreのみで構成されていることが大きな要因です。これらの差が動画エンコードやレンダリング、そしてゲーミング性能などにどれぐらいの影響を与えるのかは今後注目を集めることになりそうです。

なお、今回のベンチマーク結果はASRockの産業向けMini-ITXマザーボード「IMB-X1714」上で取得されたもので、サンプル数も3件と限定的です。そのため、参考値として捉える必要もあります。

組み込み向け限定。コンシューマー展開の予定はなし

Core 9 273PQEは末尾にEが入るということで組み込み機器向けを対象とした製品で、現時点ではコンシューマー向けへの展開などはIntelは予定していないといわれています。マザーボード側もLGA 1700で物理的な互換性を有するものの、ASRockなどは公式にコンシューマー向けマザーボードでBartlett Lakeのサポートは行わないことを明言しており、コンシューマー向けに販売される可能性は極めて少ないといえます。

ただし、物理的な互換性はあり、唯一の問題はBIOSです。そのため非公式な改造などで動作させようとする猛者が現れると考えられますが、その際にはどのようなゲーミング性能を持つのかなど気になるところです。

コメント・考察

Bartlett Lakeはコンシューマー向け製品ではないものの、コア性能が高いP-Coreを12コア搭載するということで注目度が比較的高いCPUといえます。

実際に8P+16Eで合計24コア構成のCore i9-14900Kに対して、半分のコア数で約78%の性能を実現していることを考えるとP-Coreの実力値は高いといえます。

しかし、性能が高いが故に、今のタイミングでコンシューマー向け製品として投入してもArrow Lake/Arrow Lake Refreshと競合してしまいます。さらに1年以内に投入されるNova Lakeも控えていることから、コンシューマー向けとしては発売されないという判断がされたと見られています。

ただ、純粋な好奇心としてこのP-Coreのみで構成されたCPUの実力値というのが気になるところで、今後ゲーミング性能なども明らかになるのか注目です。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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