AMDは2026年1月にRyzen 7 9800X3DのリフレッシュモデルとしてRyzen 7 9850X3Dを発売しました。そして今回、TDPを120Wへ引き上げた3D V-Cache非搭載のCPUを新たに2モデル計画していることがリーク情報で明らかになっています。
AMDがIntel Core Ultra 200S Plus対抗のリフレッシュモデルを投入へ
AMDのRyzen 9000シリーズは2024年に投入されたZen 5アーキテクチャー採用のデスクトップ向けCPUです。発売当初はTDPが65Wに抑えられたことでパフォーマンスが伸び悩み、その後105Wへの引き上げが行われた経緯があります。
そんなRyzen 9000シリーズについて、Intelが投入を予定しているCore Ultra 200S Plusに対抗する形でTDP 120Wのリフレッシュモデルが投入される見通しです。
Ryzen 7 9750XとRyzen 5 9650Xが投入へ。TDPは120Wへ向上し動作クロックも400 MHz向上
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— chi11eddog (@g01d3nm4ng0) March 18, 2026
Ryzen 7 9750X, 120W, 8C16T, 32MB L3 cache, 5.6/4.2GHz
Ryzen 5 9650X, 120W, 6C12T, 32MB L3 cache, 5.5/4.3GHz
AMD関連のリークで実績のあるchi11eddog氏によると、AMDは新たにRyzen 7 9750XとRyzen 5 9650Xの2モデルを準備しているとのことです。
| Ryzen 7 9750X | Ryzen 7 9700X | |
|---|---|---|
| コア / スレッド | 8 / 16 | 8 / 16 |
| ベースクロック | 4.2 GHz | 3.8 GHz |
| ブーストクロック | 5.6 GHz | 5.5 GHz |
| キャッシュ | 40 MB | 40 MB |
| TDP | 120W | 65W(後に105W) |
Ryzen 7 9750Xは8コア16スレッド構成で、ベースクロックは4.2GHz、ブーストクロックは最大5.6GHz。キャッシュはL3が32MB、L2が8MBの合計40MBで、TDPは120Wとなっています。現行のRyzen 7 9700Xと比較すると、コア数やキャッシュ構成は同一ながら、ベースクロックが400MHz、ブーストクロックが100MHz向上しています。
| Ryzen 5 9650X | Ryzen 5 9600X | |
|---|---|---|
| コア / スレッド | 6 / 12 | 6 / 12 |
| ベースクロック | 4.3 GHz | 3.9 GHz |
| ブーストクロック | 5.5 GHz | 5.4 GHz |
| キャッシュ | 38 MB | 38 MB |
| TDP | 120W | 65W(後に105W) |
Ryzen 5 9650Xは6コア12スレッドで、ベースクロック4.3GHz、ブーストクロック最大5.5GHz、キャッシュは合計38MB、TDPは同じく120Wです。こちらも現行のRyzen 5 9600Xに対してベース+400MHz、ブースト+100MHzの向上となっています。
なお、2モデルともにTDPが65W(105W)から120Wへ大きく向上しています。そのため、ベースクロックやブーストクロックの向上に加え、PBOなどを有効にした際にはより高い動作クロックが期待でき、ゲーミング性能を含む処理性能は大きく向上していると考えられます。
価格は現行と同等で発売する可能性
現時点でこの2つのCPUの価格は不明ですが、現行のRyzen 7 9700X(約3.9万円)とRyzen 5 9600X(約3.5万円)に近い価格で販売されると見られています。さらにリフレッシュモデル投入に合わせて現行モデルはさらに値下げされる可能性があります。
なお、この価格帯はIntelが2026年3月末に発売するCore Ultra 200S Plusシリーズより安価になる見込みです。ミドルレンジモデルにも最適な製品といえるため、3D V-Cacheを搭載しないZen 5シリーズの中では比較的堅調な売り上げが期待できそうです。
Ryzen 9000シリーズは発売当初、65WというTDP設定が足かせとなり、Zen 5アーキテクチャーの性能を十分に引き出せていないという指摘がありました。その後105Wへの引き上げで改善されましたが、今回のリフレッシュでは最初から120Wに設定されており、AMDが初代の反省を踏まえていることがうかがえます。
なお、このTDP向上によりどれだけ性能が向上するかは不明です。ただし、PBOなどオーバークロック時の性能が大きく向上することは間違いないといえます。存在感があまりなかった非3D V-Cacheモデルに注目を集められるレベルまで性能が向上するのかなど、発売後のレビューに注目が集まります。



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