GoogleのPixel 10aは海外では2026年3月5日に、日本では4月に発売予定のミドルレンジ向けスマートフォンですが、カメラ性能の評価で知られるDxOMarkの分析において、2年前に発売されたPixel 8aやAppleのiPhone 15を下回るスコアとなったことが明らかになりました。
Pixel 10aのカメラ評価はPixel 8aやiPhone 15以下に
Google Pixel 10aはミドルレンジ向けモデルとして、比較的コンパクトな筐体デザインと価格を抑えるために使い勝手に影響しない範囲でスペックが制限された製品になっています。そのため、チップセットにはPixel 9aから搭載されているTensor G4が引き続き採用されているほか、カメラのハードウェアに関してもPixel 9aと全く同じセンサーが採用されています。
ただ、このカメラについてカメラ性能を計測するDxOMarkが分析を行ったところ、具体的にどの程度のスコア差があるのか見ていきます。
画像処理の改善でPixel 9aから向上も、ハードウェアの差は埋められず
Pixel 10aは先代のPixel 9aと同じく、メインカメラは48MP f/1.7で1/2.0インチセンサーにOIS搭載し、超広角カメラは13MP f/2.2で1/3.1インチセンサーという構成になっています。メインカメラは画素数こそ多いものの、センサーサイズが1/2.0インチと小さめです。超広角カメラも13MPと、2026年の水準では少々物足りない仕様になっています。
そんなPixel 10aのカメラ性能ですが、DxOMarkの分析によるとカメラスコアは134点で、DxOMarkランキングでは75位にとどまっています。このスコアは前モデルのPixel 9aからは6点の向上が見られるものの、これは画像処理ソフトウェアの改善によるもので、ハードウェア据え置きの影響を覆すには至っていません。
なお、このスコアは2年前に発売されたPixel 8aの136点をも下回っています。同時期のiPhone 15は145点とさらに高いスコアを記録しており、比較するとその差が浮き彫りになります。
小型センサーが低照度性能の足を引っ張る。望遠スコアも25点と低迷
DxOMarkでPixel 10aの最大の弱点として指摘されているのが低照度環境での画質のようです。低照度環境では光量が限られるため、センサーサイズが重要な要素となります。しかし、Pixel 10aのセンサーは48MPと比較的高画素にもかかわらず、サイズは1/2.0インチとかなり小さくなっています。そのため、暗所ではノイズが目立つほか自動露出やホワイトバランスの安定性にも課題があるとのことです。また、動画撮影ではディテール不足やオートフォーカスの精度にも問題が見られています。
また、Pixel 10aでは標準レンズと超広角レンズのみの搭載で、望遠に関してはデジタルズームでの対応となります。そのため、スコアは25点と伸び悩んでいるなど、環境条件次第ではカメラ性能に不満を持つ可能性が指摘されています。
前述のとおりハードウェア据え置きの影響でスコアの伸びは限定的ですが、Pixel 10a自体がミドルレンジ向けの製品であることを考慮すると必要な妥協だったといえそうです。ただ、Pixel aシリーズ自体、カメラ性能がミドルレンジ向けとしては比較的高めだったことを考えると、この性能は若干不満が残るともいえます。
ただ、スマートフォンを巡ってはチップセットやメモリなど主要部品の価格が高騰していることから簡単に性能を上げられない背景もあります。そのため、GoogleとしてはPixel aシリーズの売りでもある価格をPixel 10aでは優先したといえますが、カメラ性能を重視するユーザー層がこの方向性をどう受け止めるかが販売動向を左右しそうです。


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