IntelのUnified CoreアーキテクチャではP-Core/E-Coreのハイブリッド構成が廃止される。Unified Coreの名前が出たときからそう考えられていました。しかし、新たなリーク情報によるとハイブリッドコア自体は維持されるものの、P/E/LPE-Coreのすべてが同一アーキテクチャベースに統一され、違いは電力カーブのみになるとのことです。
Unified CoreはP-Core/E-Coreなどのハイブリッドコアを引き続き採用へ
Intelは2021年に登場したAlder Lake以降、高性能なP-Coreと高効率なE-Coreを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを採用してきました。

しかし、P-CoreとE-Coreでは対応命令セットやスレッドスケジューリングの挙動が異なるなどソフトウェア側の課題が指摘されており、Unified Coreではこの構成が廃止されると見られていました。
そんなUnified Coreですが、ハイブリッドコア自体は維持しつつ、すべてのコアを同一アーキテクチャに統一するという新たな方向性が明らかになっています。
P/E/LPE-Coreが同一アーキテクチャに。違いは電力カーブのみ
Intel's Unified Core doesn't drop P, E, and LPE cores
— Gray (@Olrak29_) February 24, 2026
They share the same IP, but with different power curves
リーカーのOlrak29_氏によると、Unified CoreではP/E/LPE-Coreのすべてが同じCPUアーキテクチャを共有するとのことです。ハイブリッドコア構成は廃止されず、各コアは用途に応じた電力設定やダイ面積で差別化される設計になると見られています。
この手法はAMDがZen 5世代から採用しているアプローチと同様です。AMDはZen 5で高性能なZen 5と効率重視のZen 5cを同一アーキテクチャから派生させており、Intelもこの設計思想を取り入れる形になります。
なお、アーキテクチャの統一により、従来は複数チームに分かれていた開発体制を集約できるほか、コア間で異なる対応命令セットやスレッドスケジューリングといった現行ハイブリッドアーキテクチャの課題を根本的に解消できると考えられます。
Unified CoreのベースはE-Coreに
E
— Gray (@Olrak29_) February 24, 2026
Unified Coreについては、過去のリークでP-Coreの度重なる開発上の問題からE-Core主体の設計になることが示唆されていましたが、具体的にどのアーキテクチャがベースになるかは不明でした。しかし、Olrak29_氏はUnified CoreがE-Coreベースになることを改めて示しており、この方向性はほぼ確定的と言える状況です。
E-Coreはハイブリッドアーキテクチャが初投入されたAlder Lakeではわき役的な存在でしたが、世代を重ねるごとに性能は大きく向上しています。Panther Lakeに搭載されるDarkmontアーキテクチャは2023年発売のRaptor Lake世代を大きく超える電力効率を実現しており、E-Coreベースへの移行はP-Core側で課題とされていた電力効率の改善にも直結すると見られています。
Intelがアーキテクチャ統一に踏み切る背景には、AMDとの競争環境の変化だけでなく、開発効率という経営的な課題もあると考えられます。P-CoreとE-Coreで別々の開発チームを維持するコストは大きく、近年のIntelは製造プロセスの遅延やファウンドリー事業への投資も重なり、リソース配分の最適化が急務となっています。アーキテクチャを1本に絞ることで、開発サイクルの短縮と製品ラインアップの柔軟な展開が可能になるため、2028年以降のIntelの競争力を左右する重要な判断と言えそうです。
ただし、Unified Coreが実際に搭載されるのは早くても2028年末のTitan Lake以降と見られており、現行のArrow LakeやPanther Lakeからの買い替えを検討している方にとっては、まだまだ先の話になります。


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