メモリ価格高騰によりグラフィックスカード価格は大幅に上がっており、その中でAMDは2025年終わりから2026年にかけてRadeon RX 9000シリーズの供給価格を値上げし、販売価格も30〜40%程度上昇していました。しかし、ここ最近になりRadeon RX 9000シリーズの平均販売価格が大きく下がり始めています。
Radeon RX 9000シリーズの価格が下落中
Radeon RX 9000シリーズを巡っては、NVIDIA製グラフィックスカードの品薄に伴う代替需要の増加もあり、2025年12月末から2026年1月にかけて急激な値上がりが見られていました。しかし、直近ではNVIDIA製グラフィックスカードの在庫状況が改善しているほか、急激な値上がりにより総需要自体が落ち始めているのか、Radeon RX 9000シリーズの販売価格が目に見えて下落しています。
Radeon RX 9070 XTやRX 9060 XT 16GBの価格が約15%値下がり
Radeon RX 9070 XTはRadeon RX 9000シリーズの中でも人気が高い一方で、16GBのメモリを搭載することからメモリ高騰の影響を色濃く受けることが懸念されていました。実際に2025年11月頃までは最安値が9.5万円前後、平均価格も10.5万円前後で推移していました。しかし、それ以降はジワジワと値上がりし、2026年1月15日前後には最安値モデルの在庫状況が不安定化したことで、最安値は13万円、平均価格は14.4万円にまで上昇していました。
しかし、それ以降は在庫が安定するとともに価格も下落し、2026年2月19日時点では最安値が約10.8万円、平均価格は12.4万円となっています。ピーク時から最安値・平均価格ともに15%近い値下がりです。
同じく16GBのメモリを搭載するRadeon RX 9060 XT 16GBも、2026年1月終わりにかけて価格が急激に値上がりしていました。2025年11月頃の最安値5万円、平均5.6万円から、最安値は7.8万円、平均価格は8.7万円と1.5倍近くに跳ね上がっています。しかし、これ以降は値下がり傾向が鮮明になっており、最新データでは最安値が約6.7万円、平均価格は7.1万円とピークから20%近く価格が落ちています。
ただし、この値下がりがどこまで続くかについてはメモリの供給価格動向も含めて注意が必要です。
需要消失で値下がり? 供給価格は値上がり中のため注意も必要
DDR5やグラフィックスカードに必要なGDDR6などのDRAM系メモリについては、市場調査会社TrendForceが供給価格は2026年も上昇基調が続くと見通しを示しているものの、最近ではDDR5メモリの販売価格がピーク時に対して下がり始めるなど、供給価格の上昇とは逆行する動きが見られています。
この原因はメモリの供給価格が下がったと言うより、DDR5メモリやグラフィックスカードの価格が大きく跳ね上がったことで売れ行きが大きく悪化したことが挙げられます。特に、代理店や量販店側では価格が上がってもモノが売れなければ商売として成り立たないため、利益を削って値下げを行い、販売台数を維持しようと試みている可能性があります。
そのため、メモリ価格高騰により需要が大きく低迷している状況下からある程度の値下がりは期待できるものの、供給価格自体は上昇中であることからその値下がりには限度もあり、2025年秋まで見られていた水準にまで戻る可能性は低いといえます。
こうした状況を踏まえると、もし近いうちにグラフィックスカードの購入を考えている場合は更なる下値を追うより、予算的に許容できる価格であれば購入に踏み切った方が良いかもしれません。

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