ソニーは現行PlayStation 5 (PS5)の後継のPlayStation 6 (PS6)を開発中で2027年頃発売で計画されていると言われていますが、メモリ不足を背景にソニーはPS6の発売時期を最長2029年まで延期することを検討しているようです。
メモリ危機がゲーム機の製品計画を直撃。ソニーはPS6の発売計画を再考へ
PlayStation 6 (PS6)は2020年に発売されたPS5の後継として2027年秋頃の発売で計画されていることは2025年頃からリークされていました。しかし、調達などを本格化させる2026年現在はAIブームを背景とするデータセンター建設ラッシュによりメモリが全般的に不足し、価格も数倍にまで値上がりしています。そのため、据え置き型PS6で30GBのGDDR7を、携帯機版で24GBのLPDDR5xを搭載する同ゲーム機では、コスト高騰を背景に販売価格が市場で受け入れられないレベルまで高騰することが懸念されていました。こうした状況を受け、ソニーはPS6の発売計画について大きな方針転換を迫られているようです。
PlayStation 6 (PS6)の発売時期は2028〜2029年に延期となる可能性
Bloombergが関係者の話として報じたところによると、ソニーはPlayStation 6の発売を当初の想定から大幅に後ろ倒しし、2028年、あるいは2029年まで延期することを検討しているとのことです。
| 製品 | 発売年 | 次世代機発売までの年数 |
|---|---|---|
| PlayStation (初代) | 1994年12月 | ー |
| PlayStation 2 | 2000年3月 | 約5年 |
| PlayStation 3 | 2006年11月 | 約7年 |
| PlayStation 4 | 2013年11月 (日本 2024年2月) | 7年 |
| PlayStation 5 | 2020年11月 | 7年 |
ソニーはPS3からPS4、PS4からPS5をいずれも7年間隔で発売しており、PS5についても当初は2027年頃の世代交代が想定されていたと見られています。つまり、PS5のハードウェアスペックは発売から7年間、主要タイトルに対応できることを前提に設計されていることになります。しかし、PS6の発売が2028〜2029年まで延びれば、PS5は設計時の想定を超えて現役を続ける必要が出てきます。
また、PS6自体も2027年発売を前提にAPUやメモリなどの仕様が設計されていたと考えられることから、2029年まで発売が延びれば市場投入時点でPC向けハードウェアとの性能差が広がり、マルチプラットフォームタイトルではPC版と比べて画質面で大きく見劣りする可能性があります。これは、「同等のゲーム体験をPCより安く得られる」というコンソール機の強みが薄れることにもなりかねず、延期の影響はPS5世代、PS6世代の双方に及ぶことになります。
なお、仮に発売が2029年まで延期される場合、競争力向上のためAPUスペック変更やメモリ容量なども多少変更される可能性があります。しかし、これは発売前から開発費が嵩むなどコスト高騰要因にも繋がるため、仮に2029年まで発売が延期されてもAPUはZen 6 + RDNA 5ベースのGPUと30GB/24GBのメモリ容量で発売される可能性が極めて高いと考えられます。
PS6が当初予定の2027年発売となる場合、2026年内に調達などを済ませる必要があるため、製造コストは非常に高くつくことが予想されます。そのため、黒字を出すにはPS5 Proの価格帯での販売ですら難しい可能性があります。また、赤字での販売を行ったとしても次はメモリ価格がいつ戻るのかも予想ができないため、収益確保という面で非常に大きなリスクを負うことに繋がります。
一方で、PS5はハードウェアの販売台数が多く、ライフ末期にも関わらず安定的に販売が伸びています。加えて、NVIDIAやAMDなども次世代グラフィックスカードを2028年頃まで発売延期する可能性が出てきているため、急いでPS6を出さなくてもハードウェアスペックの面でPS5が取り残されてしまう懸念は後退しています。そのため、ソニーとしてもリスクが少ないPS5を現役状態で可能な限り引っ張り、メモリ価格の動向を見てPS6を投入するという計画であるといえ、PS6の発売時期に関してはかなり流動的になることが予想されます。



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