ASRock製のソケットAM5対応マザーボードではRyzen 9000シリーズCPUの故障報告が相次いでいますが、同社はこの問題に対処した新しいBIOSの配信を開始したことを明らかにしました。
ASRockがAGESA 1.3.0.0a搭載のBeta BIOSを公開、メモリ互換性と起動失敗に対処
Ryzen 9000シリーズのCPU故障問題を巡っては、ASRockのX870シリーズなど800シリーズマザーボードでの報告が多く、600シリーズでも一部確認されています。
海外のRedditなどでは1日に5件以上の報告が上がることもあり、ASRockは先日この問題を公式に認め、AMDと共同で調査を進めていると表明していました。今回、一部の問題が特定できたことを受け、対策を施したBIOSのベータ版が公開されています。
Beta BIOS 4.07.AS01の主な変更点
今回リリースされたBeta BIOS 4.07.AS01は、AMDが提供したAGESA 1.3.0.0aを統合したもので、主な変更点はAGESAのComboAM5 PI 1.3.0.0aへの更新、メモリ互換性の最適化、そして特定のCPUで発生する起動失敗の解決となっています。
ASRockの公式声明によると、このBIOS更新は「一定期間使用した後にシステムが起動しなくなるケース」を含む起動不能シナリオへの対処を目的としており、該当する症状が発生したユーザーに対してBIOSの更新を推奨しています。
ただし注意点として、今回の修正はCPUが正常であるにもかかわらずマザーボード側の不具合により起動できないケースに焦点を当てたものとみられます。CPU自体が完全に故障してしまった場合にはBIOS更新を行っても起動はできません。また、問題の発端でもあるCPU故障そのものの原因については言及されておらず、この問題が根本的に解決に至ったかどうかはまだ明らかにされていません。
対象マザーボードとダウンロード方法
Beta BIOSは600シリーズおよび800シリーズの両方のAM5マザーボードが対象で、ASRockの公式サポートページからダウンロードが可能です。なお、現時点ではベータ版ということで不具合が含まれている可能性もありますが、安定性向上に資するアップデートであるため早めに適用しておくと安心といえそうです。
ASRockのソケットAM5マザーボードで発生していた不具合は原因が明確になっていませんでしたが、一部の問題については対処を施したBIOSが公開されました。同社のソケットAM5対応マザーボードを使用していて、BIOSアップデートが配信されている場合は適用しておいたほうがよさそうです。
ただし、現時点で問題の発端となったCPU故障の報告については、ユーザー側の過失だったのか製品に何らかの問題があったのかなど不明点はまだあるため、この点については今後の調査で解明され次第、明らかになっていくものと考えられます。
ちなみに、ASUSやASRockで発生しているCPU関連の不具合については発生頻度としては1%以下とかなり低いとも言われているため、適切なBIOSアップデートを適用すれば問題ないと言えそうです。



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