Appleが2025年に発売したiPhone Airは、5.6mmの薄型設計を武器に薄型スマートフォン市場でのシェア獲得を目指して投入されました。しかし、期待に反して販売は振るわず、生産の一時停止なども噂されていました。比較的販売が堅調といわれていた中国でも最大6万円の値下げが行われるなど、販売不振が鮮明となっています。
売れていないiPhone Air
iPhone Airは2025年秋に世界各国で発売され、発売当初は売り切れになったものの、その後の販売は持続せず急速に人気が衰えています。
実際に、生産数についてはiPhone 17やiPhone 17 Proが100〜400万台ほど増産される中、iPhone Airのみが100万台の減産となりました。その後、2026年第1四半期には生産能力の80%以上を削減するなど、実質的に生産停止に近い状況に陥っています。
ただ、それでも在庫が積み上がっているためか、中国の大手オンラインストアではiPhone Airが発売からわずか3か月で異例の大型値引きが実施されていることが明らかになりました。
中国で最大2,900元(約6万円)の値下げ。Apple公式ストアでも実施中
Apple製品は基本的に人気が高いこともあり、多くの店舗ではセールなどでも割引率は極めて低いのが通例です。しかし、中国大手のECサイトTmallに出店しているApple公式ストアでは2,000元(約4.1万円)の値引きが適用され、5,499元(約11.3万円)で販売されています。
中国最大のECサイトであるJD.comでも同様のキャンペーンが展開されており、下取り補助(最大400元)を含めると合計2,900元(約6万円)の割引となるとのことです。
Apple製品が発売3か月の現役モデルでここまで大きな値引きが行われるのは極めて異例であり、中国市場においても販売が低迷していることを示唆しています。
中古市場での販売価格も過去最悪に

アメリカでスマートフォンやタブレット、ゲーム機などの下取り価格を比較できるSellCellがまとめた情報によると、発売から10週間後の時点でiPhone 17シリーズは減価率が約35%、iPhone 17 Proシリーズが約32%と、比較的堅調な中古価格を維持していました。しかし、iPhone Airは約45%の減価率を記録するなど、リセールバリュー(中古での再販価値)が大きく低下しています。
一般的に、iPhoneシリーズは人気が高いため中古市場でも高いリセールバリューを維持することで知られています。しかしiPhone Airは、過去に登場した機種の中で最も低いともいわれており、リセールバリューの低さも相まって、ますます販売面で苦戦を強いられることになりそうです。
AppleのiPhoneはどのモデルも比較的人気が高く、セールなどで5%ほど安くなることはあっても、6万円もの値下げは極めて異例です。想定を大幅に下回る販売台数となっている可能性が高く、苦戦している状況がうかがえます。ただ、今後も値下げが続けば、さらなる値下げを待つ買い控えが発生するなど、悪循環に陥る懸念もあります。
iPhone Airは実物を触ると薄さに感動しますが、カタログスペック上ではカメラがシングル構成であるなどiPhone 17より劣る点が目立ちます。その一方で価格はiPhone 17 Proに近い水準であり、コストパフォーマンスの観点ではあまり魅力的とはいえません。販売台数はあまり期待できない状態が続きそうです。



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