IntelのRaptor LakeおよびRaptor Lake Refreshは、DDR4にも対応するLGA 1700ソケットを採用していることから、メモリ価格が高騰する中でもそこそこ高い性能を持つPCを構築するには重宝される存在でした。しかし、どうやらこのRaptor Lake系CPUを含め、Intelはコンシューマー向けCPUの供給に対してサーバー向けを優先する姿勢を鮮明にしており、Raptor Lakeなどの製品の供給は減る可能性がありそうです。
Intelがサーバー向け製品を優先供給する姿勢を鮮明に
Intelは2026年1月23日に2025年第4四半期ならびに通期決算の発表を行い、2四半期ぶりの最終赤字を記録したことが明らかになるなど、まだまだ回復途中の状態です。
そんな中、収益改善や他社のトレンドに追従する動きとして、IntelファウンドリーでIntelファウンドリーで製造する製品についてサーバー向けを優先的に供給することを明らかにしました。同時に、リーク情報として今後Raptor LakeやMeteor Lakeなどコンシューマー向け製品の供給が大きく減少する可能性が指摘されています。
Intelファウンドリー製品はサーバー向けを優先する方針
Intelの2025年通期決算発表で、CFOのDave Zinsner氏はデータセンター向け需要によりIntel製CPUの需要が増えていると説明しました。もともとIntelは半年ほど前までは「コア数は増えるが、ユニット数は増えない」と予測し、それに基づいて生産計画を立てていたとのことです。
しかし、蓋を開けてみると現在はクラウドサービスプロバイダー(CSP)などから「ありったけのCPUをくれ」という要望が来ており、これにより供給が追いつかない状況に陥っているようです。
そのため、Intelは今後、高い収益が望める自社ファウンドリー製品についてはサーバー向けを優先する一方で、TSMCなど外部ファウンドリーを使う製品をコンシューマー向けに割り当てる方針であることを明らかにしています。
| ファウンドリー | コンシューマー向け製品 | サーバー向け製品 |
|---|---|---|
| Intel 7 | Raptor Lake CPU Raptor Lake Refresh CPU | Granite RapidsのI/Oダイ Emerald RapidsのCPUダイ |
| Intel 4 | Meteor Lake CPU | Granite RapidsのCPUダイ |
ただ、この自社ファウンドリーを使って製造されるコンシューマー向け製品もまだ現役で販売されています。Intel 7プロセスを活用するRaptor LakeとRaptor Lake Refreshを含むRaptor Lakeシリーズ、そしてIntel 4プロセスを使うMeteor Lakeなどは今後供給が減らされることが確実となります。
Raptor Lakeの供給は2025年中旬から供給減
In their previous plan, price-downed-MTL should be a good offer replacing RPL in 2026 but then they move more capacity to server side. https://t.co/0rxd4QEb79
— PANTONE 7461C (@intc_blue) January 18, 2026
リーカーのPANTONE 7461C氏によると、Intelは半年前から需要増に向けた対応を急いでいたと見られています。2025年第2四半期頃からRaptor LakeシリーズCPUの供給を大きく減らして、サーバー向け製品を優先していたとのことです。また、この影響によりRaptor Lakeシリーズの在庫がほとんどなくなっている地域も存在していることを明らかにしています。
なお、Intelは元々Raptor Lakeの代わりに低価格版Meteor Lakeの投入も検討していたようですが、こちらもIntel 4がサーバー向けに割り当てられることになるため、キャンセルとなるようです。
Raptor Lakeシリーズの値段はジワジワ値段が高騰中。しかし在庫は潤沢?
第13世代のRaptor Lakeならびに第14世代のRaptor Lake Refreshを含めたRaptor Lakeシリーズについては、旧世代のCPUということで通常であれば価格は下がる傾向にあります。しかし、ここ最近はメモリ不足などによりDDR4に対応する同CPUの需要が若干伸びていると見られており、さらに供給減少も相まって平均販売価格はじわじわ上がり始めている状況です。
ただ、在庫状況は現時点では店舗にある在庫を含めて潤沢な状況で、供給が減ってもすぐに影響が出ることは少ないと考えられます。しかし、価格自体は上昇傾向にあるため、DDR4メモリを使って比較的高い性能を持つRaptor LakeでPCを組みたいと考えている人は、早めに購入を検討した方がいいかもしれません。
Raptor LakeシリーズはDDR4メモリにも対応しているCPUであるため、ここ最近話題のRyzen 5000シリーズと並んで注目の選択肢となっています。高い性能を追求したい場合はRaptor Lake系CPUもかなりおすすめな製品です。
ただ、今後Raptor Lakeは市場からフェードアウトする可能性がかなり高いと言えそうです。とはいえ、Ryzen 5000シリーズより性能が高く、価格もそこまで高くないCore i5-14400など非常に扱いやすいCPUも存在するため、メモリ不足が続く中では何とかして販売継続できるだけの数量を生産してほしいところです。



コメント