IntelのBartlett Lake-Sは、LGA 1700向けに発売されているRaptor Lakeと同じアーキテクチャーを採用したCPUですが、P-Coreを最大12コア搭載するなど、Raptor Lakeシリーズとは大きく異なるCPU構成になっています。そのため、LGA 1700対応CPUとしてCore i9-14900Kをも上回る性能が期待されていましたが、どうやらこのCPUはコンシューマー向けには登場しないようです。LGA 1700ソケットではあるものの、既存のマザーボードでは一切対応できないとのことです。
12コアのP-Core搭載するBartlett Lakeはコンシューマー向けには登場せず
IntelのBartlett Lake-Sは、Raptor Lakeシリーズに搭載されているP-Core「Raptor Cove」を最大12コア搭載したCPUで、CES 2025で正式発表され、まもなく投入されるとみられています。
ただ、同製品は発表時からネットワーク・エッジ向けというエンタープライズ用途を想定した製品であることが明らかにされていました。一方で、ソケットはLGA 1700を使用することから、既存の600または700シリーズマザーボードへの対応とともに、コンシューマー向けにも投入されることが期待されていました。
しかし、ASRockがこのBartlett Lake-Sについて、コンシューマー向けマザーボードでは対応できないことを公式声明として明らかにしています。
ASRockがBartlett Lake-Sは非対応とメール回答

RedditでASRock製Z790マザーボードを使うユーザーが、ASRockに対してBartlett Lake CPUの対応可否についてメールで問い合わせを行いました。その結果、同CPUはLGA 1700に対応するものの、Z790などASRockが販売するLGA 1700マザーボードはコンシューマー向け製品であることから、組み込みPCなどエンタープライズ用途で使われるBartlett Lakeには対応する計画はない旨の回答がありました。
Bartlett LakeはアーキテクチャーがRaptor Lakeと同等で、P-Coreを12コア搭載するモデル以外はRaptor Lakeとほぼ同じ構成のCPUとなっています。そのため、マザーボード側で同CPUに対応することは比較的容易とみられています。
しかし、Intelはコンシューマー向け製品がサーバー向けで使われることを過度に嫌う傾向があり、過去にはAVX-512を無効化するなどの対応をしています。今回ASRockがBartlett Lake対応を見送る背景には、Intelとの契約上の制約などがあると考えられます。
コンシューマー向け非対応だが性能は高めなBartlett Lake-S
Bartlett Lake-Sには複数のCPU構成が存在します。現行のCore i9-14900Kなどと同じくP-CoreとE-Coreを混合で合計24コア搭載する製品のほか、P-Coreのみを10コアまたは12コアで構成する製品も投入予定です。
特に、P-Coreを12コア搭載するCPUはブーストクロックが5.7 GHzに達するともいわれており、シングルコア性能の高さが注目されています。Arrow Lake-Sが期待外れの性能だったこともあり、同CPUは特にゲーミング性能への期待が集まっています。
ただ、今回コンシューマー向けには非対応の可能性がかなり高いことから、一般ユーザーが購入することは難しそうです。Intelの判断は残念といえます。
Bartlett Lakeはコンシューマー向けの登場がかなり怪しいというリークが何度か出ていましたが、今回のASRockの回答により、ほぼ確実にコンシューマー向けには登場しないことが判明しました。CPU単体だけ入手して動かすといったこともできないと考えてよさそうです。
同CPUはP-Coreを12コアという注目度の高い構成に加え、DDR4にも対応できるため、既存のメモリを流用して高性能なPCを組みたいという需要に応えられる可能性がありました。
性能の詳細は不明ですが、仮にかなり高い場合、Arrow Lake-SやArrow Lake Refreshと競合するほか、2026年末登場のNova Lake-Sの販売にまで影響を与える可能性もあります。商品戦略的な理由でコンシューマー向けには一切触らせないという判断なのか、それとも技術的に何らかの制約があるのか。ゲーミング性能も含め、発売されないとはいえ興味深いCPUです。



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