IntelのCPUシェアがさらに減少。AMDがサーバーとデスクトップで30%超えのシェア獲得

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Intel製CPUは特にサーバー向けにおいて競合のAMDに対して競争力の低下が顕著となっていましたが、市場調査会社による2025年第3四半期の調査において、Intelのシェア減少が止まっていないことが明らかになっています。

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CPU市場でAMDのシェア拡大が続く

2017年に登場したAMD EPYC Naples以降、コア数や購入から運用までの総コスト(TCO)におけるAMDの優位性に加え、Intel側では日程遅延や性能不足が重なり、サーバー向け市場ではIntelがAMDにシェアを明け渡す状況が続いています。その結果、2019年第1四半期時点で97%だったIntelのサーバー向けCPUシェアは7年連続で下落。さらに堅調だったデスクトップ向けCPU市場でも急激にAMDへの置き換わりが進んでおり、その傾向がまだ続いていることが市場調査会社により明らかになりました。

Intel CPUのシェアは続落。AMDはサーバーとデスクトップ向けで30%超えのシェア

市場調査会社のMercury Researchによると、Intelのサーバー向けCPUの出荷台数ベースのシェアは下落を続けており、2019年第1四半期時点で97%だったシェアは最新の2025年第3四半期の集計では72%にまで下落しています。このシェア低下には歯止めがかからない状態で、前四半期比で1ポイント下落、前年同期比では4ポイント下落となっています。

また、収益シェアの低下も顕著です。前四半期比で1ポイントの回復が見られたものの61%を記録しており、前年同期比では5ポイント減少となっています。これは、収益性が高い高価格帯のハイエンド製品ではAMD EPYCが選ばれる傾向が強いことを示しており、Intelにとって収益面でもAMDに押さえられている状況といえます。

デスクトップ向け市場でもAMDが伸びるが、ノートPCはIntelは堅調

コンシューマー向け市場では特にデスクトップ向けセグメントでIntelのシェア低下が顕著に現れており、2025年第3四半期時点のシェアは約61%で、前年同期比で10ポイント近く下落しています。この背景にあるのが2024年初めに判明したIntel製CPUの劣化不具合です。加えて、2024年終わりに各社が投入した新世代CPUにおいて、IntelはArrow Lakeの競争力不足が響いたと見られています。

Arrow LakeについてはIntel自身も決算発表の場で競争力に問題があると認めており、2026年投入のNova Lakeでの巻き返しを表明しています。結果として競合であるAMDにデスクトップ向けCPUシェアの約30%を奪われる状況に陥っているようです。

ただ、その一方でノートPC向けCPUでは状況が異なります。AppleのARM系CPUの台頭によりIntelのシェア自体は下がっているものの、x86系CPUに限ればIntelが約65%のシェアを占める一方で、AMDのシェアは20%前後で推移しており、Intelはシェアの防衛に成功しています。

ただし、この内訳を見るとIntelはRaptor LakeなどAI PCに対応しない旧世代CPUがコストパフォーマンスの高さから採用数を伸ばしていることが背景と見られます。収益あたりのシェアは明らかにされていませんが、AMDより安い価格帯でシェアを伸ばしている可能性があります。

Diamond RapidsやPanther Lakeで反転できるか

Intelは2026年にサーバー向けとして最大192コアを搭載し、AMDのEPYC TurinやEPYC Veniceに対抗するDiamond Rapidsを投入するほか、コンシューマー向けでは電力効率と内蔵グラフィックス性能を大きく引き上げたPanther Lakeを発売します。これらの製品は性能的にはAMDのZen 5世代を上回る点もあり、ここ数年間AMDに対して劣っていたという評価を挽回できる製品になりそうです。それらが販売シェアにどのような影響を及ぼすのか、今後の動向には注目が集まります。

コメント・考察

Intelはここ数年間、サーバー向けでは予定されたタイミングで新製品を投入できなかったり、投入できても同世代のAMD EPYCに対して性能が微妙に劣る状況が続いたため、90%超えのシェアから70%台まで落ちてしまいました。また、デスクトップ向けでも急激にAMDのシェアが伸びている状況です。そのため挽回が期待されていますが、2026年は上述のDiamond RapidsやPanther Lakeが投入され、2026年末にはNova Lakeも投入されます。シェア下落に歯止めがかかり、そのまま反転できるのか注目です。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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