NVIDIAはメモリ価格高騰に対応するため、AIB(グラフィックスカードを製造・販売するパートナー企業)への供給価格を近日中に引き上げると見られていました。そして遂に、NVIDIAがAIBに対してGPUの供給価格引き上げを正式に通知したことが明らかになりました。
NVIDIAがGeForce RTX 5000シリーズの値上げをAIBに通知
グラフィックスカードを巡っては、メモリ価格高騰に伴い製造コストが大きく跳ね上がっています。AMDは2025年11月時点で既に値上げをAIBに通知していた一方、NVIDIAについては2025年内の値上げはありませんでした。
ただし供給については減少傾向にあり、NVIDIAはすべての製品が生産中であると明らかにしているものの、RTX 5090やRTX 5070 Ti、RTX 5060 Ti 16GBなどメモリ容量が大きい製品は品薄状態が続いています。この品薄を背景に、販売価格は大幅に引き上げられている状況です。
そしてこの値上げは序章に過ぎないようで、NVIDIAがAIB各社に対してGPUの供給価格の値上げを正式に通達したことが明らかになりました。
GeForce RTX 5000シリーズの値上げは2026年1月下旬から。2月初旬にも実施予定。

中国の博板堂では、NVIDIAは会計年度が替わる2026年2月頃にAIBへ値上げを通知する可能性が高いと過去に報じられていました。そんな予測の通り、NVIDIAは値上げに踏み切るようで、AIBに対して供給するGPUの価格を2026年1月下旬から引き上げることを正式に通知したとのことです。
なお、現時点では値上げ幅などは明らかにされていませんが、1月下旬の値上げは市場の反応を見るため緩やかなものになる見込みです。ただし、この値上げ後も需要が強い状態が続くようであれば、さらなる値上げを計画するなど現時点では最大で2段階の値上げが実施される可能性が高いようです。
値上げは確実だが慎重な姿勢も?
NVIDIAのグラフィックスカードは供給不足を起因とする販売価格の値上がりが見られていますが、これはあくまでもAIBや代理店などが値上げに踏み切っただけであり、NVIDIA自体の供給価格が引き上げられたことによる値上がりではありません。
しかし今後、NVIDIAから実際にGPUなどの供給価格が値上がりすれば、現在よりもさらなる値上げが実施される可能性があります。そのため、現時点でも既に価格は高止まりしていますが、GeForce RTX 5080は20万円超え、RTX 5070でも11万円超えなど、多くの消費者にとって手が届きにくい価格での販売となることも考えられます。
ただし値上げについて、NVIDIA側も慎重な姿勢を見せているようです。1回目の値上げで市場の反応を見てから2回目の値上げ可否を決めるなど、販売減速には細心の注意を払っていると言えます。この背景としては、グラフィックスカードの販売が値上げにより大きく落ち込めばAIBへの影響が大きくなること、またAMD製グラフィックスカードは値上げされているもののNVIDIAに比べると安価で入手性が良いことが挙げられます。

NVIDIAはメモリ供給に関してかなり強い調達力を持ち、有利な契約を結んでいると考えられます。そのため、AMDが値上げに踏み切る中でもAIBに対する供給価格は2026年1月初旬頃までは持ち堪えられたようです。ただし今後はAIBへ正式な値上げを通知するということで、グラフィックスカードの価格動向には大きな変動が出る可能性があります。
そのため、あまりお勧めはしませんが、現在の状況でもグラフィックスカードの購入を検討している場合は、入手できるうちに早めに購入することを検討した方が良いかもしれません。



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