Intelは昨年開催されたCES 2025でBartlett Lakeと呼ばれるエンタープライズ向けCPUを正式発表しました。一部モデルにはRaptor Lakeに搭載されているP-Coreを10コア搭載するなど、ゲーミング性能にも期待が寄せられていたCPUですが、ついにそのベンチマーク結果が登場しました。
P-Coreを10コア搭載するCore 7 253PEのベンチマークが登場
Bartlett LakeはCES 2025で発表された製品で、LGA 1700に対応しています。2023年に発売されたRaptor Lake Refreshに対して、一部モデルはリネーム品となる一方で、E-Coreを廃止しP-Coreを6、8、10コア搭載した製品も用意されることが明らかにされています。
ターゲットとする市場はネットワークエッジなどエンタープライズ向けとなっていますが、ゲーミング性能含めて高い性能を持つRaptor Lake世代のP-CoreであるRaptor Coveを最大10コア搭載するということで、その性能には注目が集まっていました。今回、この中で上位モデルとして位置づけられるCore 7 253PEのベンチマークが初めて登場しました。
P-Coreを10コア搭載だが性能はCore i5-13600相当に
Intel Core 7 253PEはRaptor Coveで構成されるP-Coreを10コア搭載し、キャッシュ構成はL2キャッシュが20MB、L3キャッシュが33MBとなっています。L3キャッシュ容量はCore i7-14700に近いものの、L2キャッシュ容量はE-Coreを備えないことから8MB少なくなるなど、Raptor Lake Refresh世代とは異なる構成になっています。

Core 7 253PEはPassmarkのベンチマークにてシングルコアが3647ポイント、マルチコアで31802ポイントを記録しています。
| 製品 | コア構成 | シングルコア | マルチコア |
|---|---|---|---|
| Core i9-14900K | 24コア (8P+16E) | 4696 | 58494 |
| Core i5-14600 | 14コア (6P+8E) | 4000 | 32334 |
| ★Core 7 253PE | 10コア (10P+0E) | 3647 | 31802 |
| Core-i5-14500 | 10コア (6P+4E) | 3945 | 31119 |
Core 7 253PEの性能は、Core 7というミドルレンジクラスのブランド名が付けられている通り、ミドルレンジクラスの水準となっています。マルチコア性能はCore i5-14600とCore i5-14500の間に位置しており、シングルコアはCore i5-14500より約7%低いスコアとなっています。動作クロックが低めに設定されている可能性がありそうです。
ただし、Passmarkはあくまでベンチマークの1つです。レンダリングやエンコード、ゲーミングなどP-Coreを好むタスクでどのような性能を発揮するかは今後注目が集まりそうです。
コンシューマー向けに登場する可能性は低い
Edge.
— Jaykihn (@jaykihn0) January 16, 2026
Bartlett LakeはLGA1700ソケットに対応しているため、DDR4対応などコンシューマー向けでも十分な競争力を持つ製品になるとみられています。そのため、コンシューマー向けでの登場も期待されていました。
しかし、Intel関連のリークで高い確度を持つJaykihn氏によると、同CPUはコンシューマー向けは予定されておらず、エッジ向けのみで投入される可能性が高いとのことです。DDR4対応CPUを検討している方は、現在販売中のRaptor LakeやRaptor Lake Refreshの購入を検討した方がよさそうです。
P-Coreを10コア搭載するBartlett Lakeについては高い性能が期待されていましたが、Core 7 253PEの性能を見る限り、それほど高い性能にはならないといえそうです。ただし、現時点ではPassmarkのベンチマークが1件しか登録されておらず、動作クロックなど詳細な挙動も不明であるため、実際の性能はもう少し高い可能性もあります。
また、コンシューマー向けには発売される見込みがかなり少ないことも今回明らかになりました。LGA 1700ソケット、そしてDDR4対応CPUの新製品として期待していた方にとっては、残念な結果といえます。



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