NVIDIAのグラフィックカードを巡っては、メモリ不足や価格高騰に伴いGeForce RTX 5090からRTX 5070までのハイエンドモデルを中心に品薄となっています。こうした状況を受け、NVIDIAはメモリ不足を背景にRTX 5060やRTX 5060 Ti 8GBを主力製品に位置付け、ほかの製品の供給は後回しにする可能性があるようです。
NVIDIAはGeForce RTX 5060を主力製品として優先供給へ。上位モデルは後回し
NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズは、2025年秋以降メモリ不足や価格高騰の影響でGeForce RTX 5090を起点に、RTX 5080やRTX 5070 Ti、そしてRTX 5060 Ti 16GBなどGDDR7を多く搭載するグラフィックカードの供給が滞っています。2026年1月14日時点では、16GBモデルを除くRTX 5060 Ti以下のグラフィックカードしか供給されていない状況です。
ただ、今後もメモリ不足や価格高騰は解消の目途が立っていません。そのためNVIDIAは、メモリ容量が少ない一方で比較的販売台数が見込めるGeForce RTX 5060やRTX 5060 Ti 8GBの供給を最優先に取り組み、上位モデルの優先順位を下げる可能性があることがリーク情報として明らかになりました。
2026年は8GB VRAM搭載のGeForce RTX 5060シリーズが主力に

博板堂経由の情報によると、NVIDIAはメモリ価格高騰を背景にGeForce RTX 5000シリーズのラインアップを調整する予定とのことです。具体的には、GeForce RTX 5060 Ti 16GBやRTX 5070 Tiなどの出荷量を減らし、代わりにGeForce RTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBを主力製品として位置づけることをAIBパートナーと調整しているといいます。
2026年はVRAM 8GBの時代に逆戻り
GeForce RTX 5060とRTX 5060 Ti 8GBは、ともに128-bitのバス幅を採用し、メモリ容量も8GBと少なめです。必要とするGDDR7モジュールも4枚で済むため、NVIDIAやAIBパートナーにとってメモリ不足や価格高騰によるコストを抑えるには最適な選択肢となります。
ただし性能面では、特に最新ゲームにおいて1080p解像度でも設定次第では8GBのVRAMでは容量不足が顕著に目立ちます。2026年に購入しても、すぐに陳腐化することが予想されます。
その一方で、2026年1月14日時点でRTX 5060は5万円、RTX 5060 Ti 8GBは7万円が最安値として販売されており、2025年11月に比べると1〜2万円程度の値上げが記録されています。
また、2026年2月にはさらなる値上げを含めた価格改定がAIBパートナーに通知されるともいわれており、今後これらのグラフィックカードはさらなる値上げが予想されます。
そのため、2026年にNVIDIA製グラフィックカードの購入を検討している場合は、一旦見送って今あるグラフィックカードを使い続け、メモリ価格が落ち着くまで待つか、GeForce RTX 6000シリーズの登場が予定されている2027年終わり頃まで待つという選択肢を取った方がいいかもしれません。
また、NVIDIAにこだわりがないのであれば、Radeon RX 9070 XTやRX 9060 XT 16GBの在庫はまだあるため、これらのグラフィックカードを選択するのも一つの手です。
メモリ不足や価格高騰が原因でノートPCやスマートフォンのメモリが最低要件ギリギリまで減らされることが懸念されていましたが、グラフィックカードも同様の事態となるようです。
特にGeForce RTX 5060やRTX 5060 Ti 8GBは、発売時には8GBというVRAM容量の少なさがレビューで批判されることを恐れて、メディア関係者へレビュー用サンプルを送らないという対応が取られました。2025年時点でも使えるか微妙な容量だったといえます。
そのため、2026年に8GBのグラフィックカードを5万円〜7万円かけて購入しても、おそらく2〜3年で使い物にならなくなるのは確実です。仮にRTX 5060やRTX 5060 Ti 8GBしか売っていないなら、AMD製グラフィックカードを買うか、今持っているグラフィックカードで耐え忍んだ方がいいといえそうです。



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