PCパーツはメモリやグラフィックカードなどが大きく値上がりしており、この影響で2026年のノートPC需要は前年比で大きく下落することが予想されています。そんな中、近いうちにCPUクーラーや電源ユニットなども値上げされる可能性が浮上しています。
中国のサプライヤーがCPUクーラーや電源ユニットの値上げを通知する文章を送付
PCパーツ関連はメモリの値上がりによりDDR4/DDR5などが高騰しているほか、グラフィックカードも大幅な値上がりを記録している状況です。今後はこれらに加え、CPUクーラーや電源ユニットも値上げが予想されているようです。
値上げ幅は最大10%ほど

広州新紅正電子科技有限公司(Guangzhou Xinhongzheng Electronic Technology Co., Ltd.)が販売代理店向けに送付した通知によると、上流の原材料コストが上昇していることを受け、仕入先は2025年1月6日以降、従来価格での新規受注を停止したとのことです。今後の新規注文には新価格が適用されることになります。
同通知では、電源ユニットで6~10%、CPUクーラーで6~8%のコスト増が見込まれると記載されています。また、パートナー企業に対しては1月中に発注・予約を行うよう推奨しており、既存在庫の状況や出荷優先度に応じて対応するとしています。
2月以降はプロモーション価格も廃止へ
通知ではさらに、2月1日以降はすべてのプロモーション施策が廃止される予定であることも明らかにされています。そのため、90%以上の製品が実質値上げとなる見込みで、値上げ幅は先述の6~10%と同程度になる可能性があるとのことです。
小売価格への影響は流通経路によって異なりますが、中国メディアによると店頭価格は消費者の予想以上に上昇する可能性があるとのことです。また、工場が在庫状況に応じて出荷を優先するため、製品の入手性にも偏りが生じる恐れがあると報じられています。
Videocardzによると広州新紅正電子科技有限公司について公開情報から詳細を確認することができなかったとのことです。同社が大手クーラーブランドや電源メーカーと取引関係にあるかは不明とのことで、影響範囲は不明とのことです。
価格変動はまだ確認されないが銅、銀、鈴などの価格は高騰中
CPUクーラーや電源ユニットの平均価格は現時点では大きな変動は見られていません。ただ、CPUクーラーは値段が右肩下がりを記録する一方で、最近では反転の兆しがあるため今後値段が上がっていく可能性があります。

特に、CPUクーラーや電源ユニットには銅、銀、鈴など金属を使っていますが、これらの材料価格はデータセンターの建設ラッシュによる需要急騰で価格が上がっているほか、今後も高値に推移することが予想されています。そのため、特に銅をベースに作られているCPUクーラーに加え、電源ユニットなど電力供給や冷却に関わる部品も原材料高騰を理由に今後値上がりが見られると考えられそうです。
銅や銀、錫などの非鉄金属はインフレに伴い価格が徐々に上がる傾向にありましたが、直近では銅価格が急激に上昇し始めているほか、銀は過去最高値を記録するなど、価格高騰が収まる気配がありません。CPUクーラーのみならずヒートシンク全般に影響が及ぶため、ノートPCやゲーム機などの値上げ圧力はさらに強まると言えそうです。
ただし、現時点ではCPUクーラーや電源ユニットの販売価格に直接大きな影響が出ているわけではありません。また、メモリ高騰によるPC需要減も見られているため、最終的にこれらの値上げは需要減少により相殺される可能性もあります。いずれにせよ、今後の価格動向を注視する必要がありそうです。



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