MicrosoftはCEOのSatya Nadella氏が2026年は現実的に使えるAIを強化する方針を明らかにしたものの、エンドユーザーからの反応は芳しくない状態です。しかし同社は近いうちにWindows 11のエクスプローラーにCopilotを統合し、AIとチャットできる機能を導入しようとしているようです。
Windows 11のエクスプローラーにCopilotとのチャット機能を追加へ
MicrosoftはCEOのSatya Nadella氏が2026年にはさらにAIの導入を強化することを表明しています。一方で、現状のCopilotは機能的に使えない「AIスロップ」的な印象が払拭できていない状態にあります。
しかし同社はそれでもAI導入が社内目標なのか、最近リリースされたWindows 11のプレビュービルド(Build 26220.7523)において、ファイルエクスプローラーの「詳細」ボタン横に不可視のボタンが存在することが判明しました。このボタンがCopilotパネルを起動するトリガーとして用意されていることや、さらにエクスプローラー上にCopilotとのチャット機能を統合する可能性などが示唆されています。
Copilotにファイルの内容などを聞くことが出来る?
Windows 11のプレビュービルドなどを解析するPhantomOfEarth氏によると、ファイルエクスプローラーの関連ファイルであるFileExplorerExtensionsのresources.pri内に「Chat with Copilot」と「Detach Copilot」という2つの文字列リソースが確認されたとのことです。


また、これらの2つの機能は「AppAssistantLaunch」という内部名称に紐づけられているとのこと。Copilotが別アプリとして起動するのではなく、エクスプローラー内でチャット体験を提供することを示唆しています。
現状のエクスプローラーでも、ファイルを右クリックすると「Copilotに聞く」というボタンが用意されています。しかし押してもCopilotが起動されるだけで連携しているわけではなく、Copilotを削除すると表示されなくなります。
一方で、今回発見された「Detach Copilot」という文字列は、Copilotがまずエクスプローラーに「アタッチ」された状態で動作することを前提としています。このことから、Microsoftは近いうちにWindows 11のエクスプローラーにCopilotを統合することを計画しており、アプリ起動ではなくエクスプローラー内での直接的なチャット体験を意図しているといえそうです。
AI PCが下火でもAIに全力?
Microsoftは2024年以降、Copilot+などを導入する「AI PC」を積極的に前面へ押し出しています。しかしCES 2026では、ノートPC販売大手のDellが消費者は「AI PC」を求めていないとして、ゲーミングや製品品質など消費者が実際に求める要素に焦点を当てる方針を示すなど、AI PCを取り巻く環境には変化が見られています。
そのため、今回のエクスプローラーへのCopilot統合は、実際に導入された場合、多くのユーザーから否定的な意見も出ると考えられます。実際に使える機能となるのか、単なるAIスロップが追加されるのか、今後の動向に注目が集まります。
MicrosoftではCEOのNadella氏がAIへ傾倒している様子が明らかになっています。年末にも自身のブログ投稿にてAIによる生成物やAIを一概に「AIスロップ」と呼ぶのをやめてほしいなどと記載し、「Microslop」など否定的な意見が噴出する状態となっていました。
そのため、実際にファイル管理などを行うエクスプローラーにCopilotが導入された場合、ボタン追加だけならあまり害悪はありません。しかし、Copilotを使わせることを前提とした設計を取り入れた場合は批判を受けることは必至といえそうです。Microsoftは2026年もAIゴリ押し姿勢で行くのか、少しはユーザーに役立つ機能に焦点を当てるのか注目されます。



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