Intelは2027年にノートPC向けの次世代CPUであるNova Lakeを投入予定ですが、このNova Lakeに内蔵されるXe3P GPUの性能に関する情報が登場しました。
Nova Lake内蔵の内蔵GPU性能は大幅向上?
Intelが2027年に発売を予定しているNova Lake世代のCore Ultra 400シリーズでは、CPUアーキテクチャーの刷新が行われます。一部モデルにはAMDの3D V-Cacheに似た「big Last Level Cache(bLLC)」と呼ばれる技術が搭載されるなど、CPU性能の大幅向上が期待されています。加えて内蔵GPU性能についても、Panther Lakeで見られたような大幅な向上が再び期待できるようです。
内蔵GPU性能はPanther Lakeに対して20~25%向上。

Intel関連のリーク情報で高い信頼性を持つOneRaichu氏によると、Nova Lakeに搭載されるXe3P GPUは、Panther Lake上位モデルに搭載される同じ12コアGPU構成と比較した場合、動作クロックの向上やIPC改善により20〜25%程度の性能向上が見込まれるとのことです。

現行のPanther Lakeは、すでにノートPC向けGeForce RTX 4050並みの性能を持つといわれており、内蔵GPUとしては非常に高い水準にあります。仮にここから20%の性能向上が実現すれば、ノートPC向けRTX 4070並みの性能に到達し、AMDの最上位APUであるStrix Haloに匹敵する性能を獲得することになります。
Intelが内蔵GPU性能でリードする状態に?
Intelは内蔵GPU性能において、AMDがAPUを投入して以降、アーキテクチャとスペックの両面で劣勢が続いていました。しかし、CES 2026で正式発表されたPanther Lakeでは、AMDの同クラス消費電力モデルであるRyzen AI 9 HX 370を70%以上上回るなど、高いグラフィックス性能を発揮することが明らかになっています。
| 登場年 | Intel | AMD |
|---|---|---|
| 2024年 | Xe2 (Lunar Lake) | RDNA 3.5 (Strix Point) |
| 2026年 | Xe3 (Panther Lake) | RDNA 3.5 (Gorgon Point) |
| 2027年 | Xe3P (Nova Lake) | RDNA 3.5 (Medusa Point) |
| 2028年 | Xe4? (Razer Lake) | 不明 (RDNA 5になる予想) |
一方、劣勢に立たされるAMDは、2026年終わりから2027年初頭に投入されるZen 6世代のMedusa Pointにおいても、内蔵GPUは2025年投入のRDNA 3.5をキャリーオーバーするといわれています。そのため、少なくとも2028年に登場する可能性があるリフレッシュモデルまで、Intelが内蔵GPU性能でリードする状態が続くと見られています。
IntelのノートPC向けCPUは、Panther Lake登場前まではそこそこの内蔵GPU性能を備えていたものの、AMDがリードしている状態でした。そのため、AMDは2026〜2027年登場のMedusa PointまでRDNA 3.5を流用するなど、積極的な刷新を見送る姿勢が見えていました。
しかし、IntelのGPU性能が予想以上に大きく向上したことで、Intelが少なくとも2年程度は内蔵GPUの分野でリードすることになりそうです。
ただし、Panther Lakeの内蔵GPU性能を見てAMDも性能向上を進める必要性を認識しているはずです。今後、ノートPC向けCPUではCPU性能に加えて内蔵GPU性能も重要な競争力として意識されることになり、両社の競争によって大幅な性能向上が期待できそうです。



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