Blu-rayというと人によっては比較的新しいディスクフォーマットですが、規格の完全固定が発表されたのは2006年1月5日に開催されたCES 2006でのこと。本日で誕生から20周年を迎えました。現在はストリーミング全盛で市場は縮小傾向にありますが、ストリーミングにはない優位性も依然として持ち合わせています。
Blu-rayが誕生から20周年を迎える
Blu-rayは読み取りに使用するレーザーを、従来のDVDで使われていた赤色レーザーより波長が短い405nmの青紫色レーザーダイオードに変更。これによりディスク表面に、より高密度にデータを記録することが可能となり、単層ディスクでDVDの4.7GBに対して約5倍となる25GBを実現しました。2006年当時としては革新的なディスクだったと言えます。
また、転送速度もDVDの11Mbpsから最大36Mbpsまで向上。映像コーデックには従来のMPEG-2からより効率的なAVC(H.264)を採用することで、1920x1080p(Full-HD)解像度での再生を実現していました。
HD DVDとのフォーマット戦争に勝ち抜いたBlu-ray
今ではBlu-rayが主流のディスクフォーマットになっていますが、当時は東芝を中心とするHD DVDという規格も発足されており、どちらのフォーマットが覇権を握るかというフォーマット戦争が勃発していました。
特にディスクの普及に必要となるコンテンツ面では、エンターテイメント業界が二分。20世紀フォックスやディズニーはBlu-rayを、パラマウント、ワーナー、ユニバーサルはHD DVDを支持する形となりました。また、PC業界ではMicrosoftとIntelがHD DVDを支持することを明らかにするなど、当時はBlu-rayが劣勢に立たされていました。
しかし、規格争いの形勢が明確になるまで慎重な姿勢を保つ企業がHD DVD陣営には多かったこと、Blu-rayがソニーのPlayStation 3(PS3)に標準搭載されたこと、そして単純にBlu-rayは最大50GBの容量に対してHD DVDは最大30GBであったことなど、様々な要因により最終的にはBlu-rayが優勢となりました。
2008年2月には、HD DVDを主導していた東芝がHD DVD事業から同年3月末に全面撤退することを発表。これにより、実質的にBlu-rayがフォーマット戦争の勝者となりました。
ストリーミングが主流となりBlu-rayは縮小傾向。一方で画質や所有と言う面では優位性を維持
Blu-rayは2006年に登場して以降も進化を続け、2015年には片面3層化で100GBの容量を実現し、4K解像度やHEVCに対応したUltra HD Blu-rayを発表しています。
しかしその一方で、Netflixなどのストリーミングサービスが普及したことに伴い、Blu-rayのような物理メディアに対する需要は低下の一途をたどっています。LGは2024年末にBlu-rayプレーヤーの生産を終了し、2025年にはBlu-rayを主導したソニーが録画用Blu-rayディスクの生産終了を発表しました。
また、PlayStation 5(PS5)にはBlu-ray対応のディスクドライブが搭載されていますが、PS5 Proではディスクドライブ非搭載が標準となるなど、物理メディア離れが顕著になっています。
一方で、画質面や所有権の永続性という観点では、Blu-rayは依然として優位性を持っています。画質面では、一般的なストリーミングサービスは4Kで最大30Mbps程度のビットレートですが、Ultra HD Blu-rayでは最大100Mbpsにも達します。そのため、暗いシーンでの階調表現の滑らかさや、アクション映画などの動きの激しいシーンにおけるブロックノイズの少なさでは明確な差があります。
また、ストリーミングサービスは権利関係で作品が唐突に配信終了するなど、プラットフォーム側の都合に左右されます。これに対してBlu-rayなどの物理メディアでは、保存環境が良好であれば20〜30年程度はその作品を楽しむことができます。こうした特性から、今後もニッチな市場として残る可能性が高いと見られています。



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