2025年11月以降、グラフィックスカードの価格や在庫状況は大きく悪化しています。RTX 5090は市場から姿を消し、他の製品も在庫減少や価格高騰が確認されていますが、ハイエンドモデルとして人気のGeForce RTX 5070 Tiも在庫が大きく減り始めています。
GeForce RTX 5060 Ti 16GBの次はGeForce RTX 5070 Tiが品薄状態に
GeForce RTX 5000シリーズは、ここ最近のDRAMの品薄や価格高騰の影響か、すべてのラインアップで値上がりが見られています。直近ではミドルレンジとして比較的人気があったGeForce RTX 5060 Ti 16GBも品薄となり、多くのモデルが在庫切れを起こしています。
そして今度は、ハイエンドモデルとして人気があるGeForce RTX 5070 Tiの在庫も大きく減り始めているようです。
GeForce RTX 5070 Tiの在庫も急減中。最安値は16.5万円だが18万円に迫る製品が大多数に
GeForce RTX 5070 Tiは2025年11月までは13万円を切る価格で販売されており、最安値は長らく12.6~12.8万円で推移していました。それでもRTX 5080に対して性能差は10%前後に留まり、VRAM容量は16GBを備えるなどコストパフォーマンスは非常に高く、1440p以上の解像度でゲームをプレイしたいというハイエンドユーザーに最適なモデルとなっていました。
しかし、2025年12月10日以降、最安値モデルが急激に値上がりすると同時に在庫も減少。再入荷が行われていない状況が続いており、2025年12月29日時点では最安値が164,800円まで上昇し、在庫があるモデル数は6モデルにまで減っています。
現在の最安値はドスパラが販売するPalit製のGeForce RTX 5070 Ti GamingPro-Sで、164,800円となっています。
次に安いモデルはGAINWARD製のGeForce RTX 5070 Ti Phantomで、価格は169,500円です。そのほかのモデルは17.3万円~18.4万円と、かなり高い価格帯での販売となっています。
次回の入荷は不明。RTX 5060 Ti 16GBと共に真っ先に減産される候補に?
GeForce RTX 5000シリーズを巡っては、2026年上半期に大幅な減産が予定されているといわれています。この中でRTX 5060 Ti 16GBについては生産の一時停止が明らかにされていました。
一方、RTX 5070 Tiは生産の一時停止という噂はないものの、台湾のBenchlifeのリークによると最初に減産される製品として計画されているとのことです。そのため、年明け以降に在庫が急回復することは期待できない状況となっています。
そのため、もしハイエンド寄りのグラフィックスカードが欲しい場合は、今あるGeForce RTX 5070 Tiの中から購入を決めた方がよいといえそうです。




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