GeForce RTX 5060 Ti 16GBの在庫が急減、RTX 5060も5.2万円に値上がり。DRAM高騰がミドルレンジにも波及

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DRAM不足や価格高騰を背景に、グラフィックスカードの価格は値上がり傾向が続くとともに、特にハイエンドモデルを中心に品薄も深刻化していました。しかし、この値上げ傾向と品薄はミドルレンジのGeForce RTX 5060シリーズにも拡大しているようです。

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GeForce RTX 5060 Ti 16GBは品薄。RTX 5060は大幅値上がり

GeForce RTX 5060シリーズは上位のRTX 5060 Ti(16GB/8GB)とRTX 5060の合計3モデルが存在し、10月頃まではRTX 5060が4万円前半、RTX 5060 Ti 8GBは5万円前半、RTX 5060 Ti 16GBは7万円前後で販売されていました。

しかし、DRAM不足と価格高騰が深刻化し始めた12月からはRTX 5060 Ti 16GBの生産が一時停止されるとも言われており、すでにその影響が在庫状況に出始めているようです。

GeForce RTX 5060 Ti 16GBの在庫が急減。価格も8万円台に

GeForce RTX 5060 Ti 16GB 価格推移
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GeForce RTX 5060 Ti 16GBはミドルレンジながら16GBのGDDR7を搭載しており、比較的人気のメインストリームモデルとして品揃えも非常に豊富でした。2025年12月上旬までは最安値が7.2万円前後で安定しており、在庫数には減少が見られていたものの、ラインアップは豊富なままでした。

しかし、2025年12月26日以降はラインアップが急減し、即納在庫があるモデルはPalit、ASUS、MSI、玄人志向の各メーカーがそれぞれ1モデルずつあるだけとなっています。また、価格も最安値は85,980円でドスパラが販売しているPalit製GeForce RTX 5060 Ti Infinity 3 OC 16GBとなっており、そのほかのモデルは9万円を超える販売価格に設定されています。

なお、RTX 5060 Ti 16GBに関しては、GDDR7をRTX 5080やRTX 5070 Tiと同じく8枚使用するなど高コストな設計であることから、生産が一時停止されたと言われています。そのため、近いうちに在庫が復活する見込みはかなり低いと考えられています。

GeForce RTX 5060 Ti 8GBは6.7万円に。ただし在庫は多め

GeForce RTX 5060 Ti 8GB 価格推移
表示範囲: 2025-12-28まで
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GeForce RTX 5060 Ti 8GBはVRAM容量の少なさからあまり人気がないモデルとなっています。ただし、価格は12月後半以降右肩上がりの状態で、最安値が6.7万円、平均価格は7.2万円と、11月頃のRTX 5060 Ti 16GBと同じ価格にまで値上がりしています。

なお、在庫状況は生産の一時停止が噂されていたRTX 5060 Ti 16GBとは対照的に豊富な状態で、噂どおりこちらは生産が続けられていると見られています。

GeForce RTX 5060の価格も急騰。最安値は5.2万円に

GeForce RTX 5060 価格推移
表示範囲: 2025-12-28まで
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ミドルレンジの中核を担い、BTOでも人気のあるGeForce RTX 5060は、ブラックフライデーセールでは最安値が4.3万円まで下がるなどお買い得感のあるモデルでした。

しかし、12月に入ると4.6万円前後に上昇し、現在は最安値が5.2万円にまで値上がりしています。また、平均価格も5.7万円に上がるなどミドルレンジとしてはかなり高い販売価格となっており、新しくゲーミングPCを組み立てる人にとっては、DDR5の価格高騰と相まって買い時としてはかなり厳しい状況となっています。

今後もグラフィックスカードの値上がりが続く可能性大

グラフィックスカードを巡っては、すでにAMDがAIB(グラフィックスカードの製造・販売を行うパートナー企業)に対してRadeon RX 9000シリーズの卸売価格を引き上げたことが明らかになっています。一方で、NVIDIAは現時点では価格引き上げの通知は行っていないと言われていますが、減産やRTX 5060 Ti 16GBのような製品における生産の一時停止などが噂されています。

さらに、NVIDIAの2026年会計年度が始まる2026年2月を目処に、AIB各社に対して値上げ通知が行われるとも噂されており、現在の値上がりはまだ序章で、今後も値上がりが続くことが予想されています。

そのため、グラフィックスカードの買い替えを検討している人は早めの購入が推奨されます。すでに品薄や大幅な値上がりが見られているため、2026年に発売予定のゲームがあり、持っているグラフィックスカードでは対応できないのであれば、価格が高くても購入に踏み切る判断も必要かもしれません。

一方、買い時を逃したと感じて購入を見送る場合は、早くても2026年後半、遅いと2027年までDRAM価格は下がらないと言われているため、現在持っているグラフィックスカードで耐え凌ぐほかないと言えそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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