Steamハードウェア調査でGeForce RTX 5070の人気が急上昇。Windows 10は大きく減らず

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Steamを動かすハードウェア構成調査の2025年11月集計結果が公表されましたが、NVIDIAのGeForce RTX 5070のシェアが大きく上昇しているほか、メモリー構成は32GBが大幅に増えるなどスペックが上がる一方で、古いOSを使うユーザーはまだ29%近くいることが明らかになりました。

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2025年11月のSteamハードウェア調査結果が登場。GeForce RTX 5070がRTX 4070を超えるシェアに

Steamが公開した2025年11月のハードウェア調査によると、GeForce RTX 5070のシェアは2.23%に達し、前世代モデルであるRTX 4070の2.16%を上回りました。RTX 5070は全GPU中11位にランクインしており、RTX 50シリーズの中では最も高いシェアを獲得しています。

RTX 50シリーズ全体で見ると、RTX 5070に次いでRTX 5060が1.62%、RTX 5060 Tiが1.20%のシェアを獲得しており、いずれも前月から増加傾向にあります。

一方でRTX 3060やRTX 4060など旧世代でシェアの多くを獲得しているグラフィックスカードは微減という結果になっており、ユーザーはグラフィックスカードのアップグレードに積極的ではないことがデータから伺えます。

GPU市場はNVIDIAが73.83%で圧倒的シェアを維持

GPUメーカー別のシェアでは、NVIDIAが73.83%と依然として圧倒的な地位を維持しています。AMDは18.05%で2位、Intelは7.74%で3位となっています。

なお、推移としては全社横ばいという状態で、Radeon RX 9000シリーズの販売が好調と言われているものの、Steamハードウェア調査の中ではAMDのシェアは大きくは変わっていません。全体のシェアで言えばRadeon RX 9000シリーズは僅かな影響しか与えられていないようです。

システムのメモリー容量は32GB以上が増加中

システムメモリーはDDR5の価格高騰などで新たに容量を増やすことは難しくなっていますが、2025年11月時点での集計では16GB構成が40.94%で前月比-0.55%、一方で32GBは36.96%で前月比+1.03%と、Steamを動かすハードウェアのメモリー容量は増える傾向にあります。

また、32GB以上のハードウェアも微増となっているため、ゲーマーの多くはメインメモリーの大容量化に舵を切っているようです。

ただ、これらの結果はDDR5の価格高騰が本格化する前の集計結果であるため、価格が既に高騰している2025年12月の集計でどのように推移するのか注目が集まるポイントとなります。

Windows 10ユーザーは依然29%、OS移行は緩やかに進行

OS別のシェアにおいては2025年10月にサポートが終了したWindows 10は依然として29.06%のシェアを維持しています。また、前月比では2.08%の減少に留まっており、多くのユーザーがWindows 10を使い続けている状況が浮き彫りになりました。

一方、Windows 11は前月比2.02%増の65.59%となり、Windows 10からの移行ユーザーの大半を吸収しています。Linuxは3.20%で前月比0.15%増と微増に留まっています。

Windows 10ユーザーが移行に踏み切らない理由としては、Windows 11のシステム要件が厳しく古いハードウェアでは対応が難しいこと、また欧州経済領域(EEA)では無料で延長セキュリティアップデートが提供されていることなどが挙げられます。Linuxへの移行についても、一部の大型マルチプレイヤーゲームが非対応であることがハードルになっていると見られています。

コメント・考察

Steamハードウェア調査では長らくRTX 3060やRTX 4060が上位に君臨していましたが、ここ最近はRTX 5000シリーズの価格が落ち着き始めたことから徐々にシェアを取り始めるなど通常であれば近いうちに世代交代とも言える動きが見られると考えられていました。しかし、2025年末から2026年以降はグラフィクスカードもDRAM高騰の影響で大きく値上がりすることが予想されるため、これから出てくるSteamハードウェア調査ではグラフィクスカードのシェアが旧世代のまま止まってしまうことが懸念されます。

また、OSに関してはWindows 10ユーザーが依然として29%を占めている点も気になるところです。Windows 11へのアップグレードにはTPM 2.0や対応CPUなどの要件を満たす必要があり、古いPCではハードウェアの買い替えが事実上必須となります。しかし、DDR5やCPU、マザーボードなどの主要パーツが軒並み値上がりする見通しの中、アップグレードのハードルは今後さらに高くなることが予想されます。

Windows 10のサポートは2025年10月に終了しており、有償のESUプログラムも2026年10月までの1年間限定です。ハードウェア価格の高騰が続く中、Windows 10から抜け出せないユーザーがどのような選択を迫られるのか、今後のSteamハードウェア調査の推移が注目されます。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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