自作PCユーザーを悩ませているDDR5の価格高騰問題。もし容量増設や新規導入でできるだけ安く購入したい場合、モノタロウが現時点での最適解かもしれません。
DDR5の価格高騰の救世主はモノタロウ?
DDR5は年初の価格から2〜3倍程度まで上昇しています。ゲーミングPCなどで人気の高い16GB×2枚の合計32GB構成では、最安値で3.2万円、多くの製品は4万円前後で販売されるなど、かなりの高値で推移しています。
そのため、多くのユーザーはPC量販店のセール対象になることを期待している状況ですが、PCパーツの購入先としてはあまりなじみのない「モノタロウ」が、救世主ともいえる価格帯でメモリーを販売しています。
モノタロウでDDR5-5600などが破格の価格で販売中
モノタロウは主に事業者向けの工業資材や工具などを扱うオンラインストアです。PCパーツも取り扱っていますが、知名度はあまり高くなく、価格もPCパーツ専門の量販店ほど安価ではありません。そんなモノタロウですが、DDR5など各種メモリーが破格ともいえる価格で注文を受け付けています。

Crucial Pro 32GB Kit(2x16GB)DDR5-5600 UDIMM CL46(16Gbit) | モノタロウ
たとえばMicronのコンシューマー向けブランドCrucial Pro 32GB Kitは、DDR5-5600 MT/s動作の16GBモジュール2枚で合計32GBとなる構成です。価格.comの最安値は4.7万円前後ですが、モノタロウでは税込21,978円で注文を受け付けています。

この21,978円という価格は年初ほど安くはありませんが、10月下旬から11月上旬までの最安値相当に位置しています。また、製品自体もDDR5-5600 MT/sということで定格でもかなり高い性能を持つほか、XMP 3.0やEXPO対応によりオーバークロックにも対応しています。
大容量モデル(64GB x2枚)は10万円安く

64GBモジュールを2枚組み合わせた合計128GB構成のCrucial Pro 128GB Kitは、現在の最安値が178,000円と、一般ユーザーには手が届きにくい価格になってしまっています。

Crucial Pro 128GB Kit(2x64GB)DDR5-5600 UDIMM | モノタロウ
しかし、モノタロウでは税込76,978円と10万円以上も安く注文を受け付けています。この価格はDDR5不足がささやかれ始めた10月中旬頃の市場価格に相当します。そのため、大容量メモリーが欲しいユーザーほど、モノタロウで購入する恩恵は大きくなっています。
32GB x2 (64GB)は注文不可。1枚単位なら注文可能
Ryzen 7 9800X3DなどハイエンドCPUと組み合わせる場合、32GBを2枚で合計64GB構成を考える人も多いと思います。しかし、現時点で32GB×2のキットはモノタロウでも注文停止状態になっています。

ただし、多少割高にはなるものの、Crucial Pro 32GB DDR5-5600 UDIMMが1枚あたり税込26,378円で販売されています。2枚購入すると52,756円です。
価格.comでDDR5-5600 MT/sの32GB×2キットの最安値は63,880円なので、単品購入でも1万円以上安く購入できます。
出荷時期が2026年以降。注文確定後の取り消しは不可
モノタロウで販売されているDDR5は非常に安価ですが、現在は欠品中で注文しても出荷は2026年2月以降になることが案内されています。

モノタロウで販売されているDDR5は非常に安価ですが、現在は欠品中で、注文しても出荷は2026年2月以降になることが案内されています。
実際に筆者もDDR5-5600 128GB Kitを注文していますが、出荷予定は2026年2月17日と表示されており、届くのはかなり先です。一方、モノタロウでは注文確定後のキャンセルは原則受け付けていないため、今後の価格変動でより安いDDR5が市場に出回った場合は損をしてしまうリスクもあります。
また、DDR5市場は当ブログでも紹介しているとおり流動的で、価格変動が非常に大きくなっています。そのため、注文してもモノタロウ側の都合でキャンセルされるといった可能性もあります。
これらを踏まえると、注文する場合は不確実な点が多いことを理解した上で判断することをおすすめします。


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