DDR5の価格は数か月で2〜3倍に達するなど、供給不足を背景に大幅な値上げが実施されています。この影響を受けてマザーボードの販売量が大幅に減少しており、マザーボードメーカー各社が販売目標の大幅な下方修正を強いられているようです。
DDR5の価格高騰でマザーボードの販売台数が半減
DDR5の価格は年初から約3倍に跳ね上がっています。また、この価格上昇に伴い、市場からは安価な製品から順に姿を消しており、DDR5の最低購入価格は大きく上昇している状態です。
一方で、DDR5は自作PCを新たに組む場合には必須となるパーツです。これがなければ自作PCは起動することすらできませんが、この基本パーツの大幅な値上がりにより、マザーボードの販売台数が急減してしまっているようです。
年末商戦期なのに前年比50%減
博板堂に書き込まれたリーク情報によると、台湾系の大手マザーボードメーカー(ASUS/MSI/GIGABYTEなど)は2025年11月および12月の販売目標を引き下げる方針を固めたとのことです。
主な理由はDDR5の値上がりによる影響で、各地域の代理店からは前年同期比で少なくとも40〜50%の販売台数減少が報告されているとのこと。今後、販売戦略の大幅な見直しなどが計画されているようです。
マザーボードやCPUは今後値下がり?
マザーボードは新規に自作PCを組む際に購入されることが多いパーツですが、DDR5価格の高騰により、新規の自作PC需要自体が大きく落ち込んでいると考えられます。
また、マザーボードのみを買い替えるケースでも、Intel Arrow LakeやAMD Zen 4/Zen 5世代のCPUはDDR5のみをサポートしているため、既存のDDR4メモリを流用することができません。そのため、最新プラットフォームへ移行するにはDDR5の新規購入が必須となります。一方で、すでにDDR5環境を構築しているユーザー層は、まだマザーボードを買い替える時期には至っていないケースがほとんどです。
結果として、現在マザーボードを購入するのは、価格が2〜3倍に跳ね上がったDDR5をあえて購入する少数のユーザーに限られており、これがマザーボードの販売が大きく落ち込んでいる要因と考えられます。
このDDR5価格高騰の影響はCPU販売にも波及すると見られ、需要減少によりマザーボードやCPUについては今後値下がりする可能性があります。

一方で、GDDR6やGDDR7を搭載するグラフィックカードなど、メモリを多く使用する製品については値上がりが避けられない状況です。PCのスペックアップを検討している場合は、大幅なコスト増を覚悟する必要がありそうです。
新しく自作PCを作る際にDDR5は必ず必要となるパーツですが、16GB×2枚の32GB構成で3〜4万円ほどかかるとなると、自作PCを作るハードルは一気に上がります。コンシューマー向けPC市場全体に大きな悪影響を与えることは避けられないでしょう。
特に、2026年初頭にはIntelがArrow Lake Refresh、年末にはIntelがNova Lake、AMDがZen 6など新しいCPUを一気に投入します。しかし、DDR5価格が高止まりしている限り、これらの製品もかなり厳しい販売状況になることが予想されています。
そのため、CPUやマザーボードに関しては今後、販売減少を改善するために価格の値下げや大幅なセールが積極的に行われる可能性があります。ただし、そもそもDDR5の価格が下がらなければ新規で組めないという厳しい状況に変わりはありません。今後各社がどのような販売促進策を打ち出してくるのか注目です。



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