DDR5の価格高騰は収束の気配を見せず、日を追うごとに値上がりが続いています。そんな中、アメリカ大手のPCパーツ小売店であるMicro Centerの一部店舗にて、陳列されているDDR5の価格表示が消え、購入時に店員への問い合わせが必要になったことが報告されました。
DDR5が時価販売に。一部では批判もあるが転売対策も?
Redditユーザーが投稿した画像によると、Micro Centerのメモリー売り場には「市場の変動により、価格については販売員にお問い合わせください」と記載された大きなステッカーが貼られていました。陳列されているメモリーには価格タグが一切付けられておらず、事実上の時価販売となっています。


DDR5を巡っては、たった数か月で価格が2倍以上に高騰しているほか、在庫も徐々に枯渇してきている状態です。Corsairなどのメーカーは小売店に対して、すでに卸した製品を再度買い取ろうとする動きを見せており、供給不足が顕在化しています。
Micro Centerのこの動きに対して、Redditでは批判的な声が多く上がっています。次回入荷分のコストが上昇した場合に価格を引き上げるのは合理的ですが、すでに支払い済みの在庫製品まで値上げするのは、市場環境を利用した便乗値上げとも受け取られかねません。
一方で、この時価表示については転売ヤー対策ではないかとの指摘もあります。店頭では意図的に高めの価格を表示し、実際にはレジでより安い価格で販売するケースがあるというのです。具体的にどのような意図で時価表示にしたのかは明らかになっていませんが、DDR5の在庫が徐々に枯渇し始めている状況を考えると、このような販売方法が広がる可能性はありそうです。
DDR5の価格は日本でも日に日に上昇しており、安い製品から市場で消えていっています。購入できる価格帯も徐々に上がっており、在庫状況も減少傾向にあるため、年末にかけてさらに混乱が広がる恐れがあります。
現時点で時価表示はアメリカのMicro Centerでしか確認されていませんが、今後広がりを見せる可能性があります。日本でも「DDR5は時価でしか買えない」という、自作PCユーザーにとっては悪夢のような事態が起きるかもしれません。



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