DRAM不足はパソコンパーツの価格や供給状況を悪化させる要因となっており、NVIDIAはすでにGeForce RTX 5000 SUPERシリーズの発売が不透明になるなど影響が出始めていますが、人気のグラフィックスカードであるGeForce RTX 5060 Ti 16GBモデルについて近い内に品薄になる可能性が高まっているようです。
GeForce RTX 5060 Ti 16GBの供給が不足する見通し
5060 Ti 16G will be in short supply very soon. https://t.co/PA8yslFHKY
— MEGAsizeGPU (@Zed__Wang) November 7, 2025
リーカーのMegaSizeGPU氏によるとGeForce RTX 5060 Ti 16GBがDRAM不足が原因で近々品薄になることを示唆しています。このグラフィックスカードはミドルレンジ向けモデルとして約6万円で販売されていることから、比較的人気であるため品薄となればすぐに価格高騰などに見舞われる可能性があります。
GeForce RTX 5060 Ti 16GBだけが狙い撃ちにされる理由はGDDR7の枚数?
今回、GeForce RTX 5060 Ti 16GBの品薄となる原因はDRAM供給不足であるため、RTX 5060 Ti 16GB以外のグラフィックスカードも影響を受けるはずですが、同グラフィックスカードが名指しで指摘されている理由は主にRTX 5060 Ti 16GBの構造にあると見られています。
同グラフィックスカードは128-bitのバス幅で16GBという容量を実現しているため、2GBのGDDR7モジュールを表面と両面にそれぞれ4枚、合わせて8枚使用しています。この枚数はハイエンドモデルであるGeForce RTX 5080やRTX 5070 Tiと同じ枚数です。そのため、NVIDIAとしては供給制限や値上がりの影響を受けるGDDR7について価格が高く、コスト上昇を販売価格で吸収が可能なハイエンドモデルに優先的に供給し、値上げが難しいミドルレンジモデルで大量にGDDR7を使うことが難しくなってきていると考えられます。
ミドルレンジモデルは再びケチケチVRAMに?
GeForce RTX 5060 Ti 16GBはミドルレンジモデルとして8GBを大幅に超えるVRAM容量を持つため、年々VRAM容量の要求が増えるゲームに対して対応できるグラフィックスカードとして消費者からの人気は高かったです。しかし、最近のDRAM不足を背景にNVIDIAなどは再びミドルレンジモデルについてVRAM容量を抑えると考えられるため、もし近いうちにグラフィックスカードの買い替えを検討している人は早めにGeForce RTX 5060 Ti 16GBの購入を決めたほうが良さそうです。



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