Appleの超薄型スマートフォン「iPhone Air」について、発売後の需要に関する様々な憶測が流れていましたが、投資銀行JPモルガンの調査により、後継機となる「iPhone Air 2」および「iPhone Air 3」の開発が継続されていることが明らかになりました。
AppleはiPhone Air 2とAir 3の開発は継続中
Appleが2025年に発売した超薄型スマートフォン「iPhone Air」は、発売当初からその需要動向についてさまざまな報道がなされてきました。
特に中国では、eSIM専用端末が一般的ではなかったため、iPhone Airの登場により初めてeSIMを利用できるようになったユーザーが多く、この新規性から即座にヒット商品となりました。
しかし、中国以外の地域では需要が限定的であるとの指摘が相次いでいます。KeyBanc Capitalが10月に発表した調査では、「iPhone Airの需要はほぼ皆無で、折りたたみ式端末への支払い意欲も限定的」という結果が報告されました。

また、日経アジアは同時期に、Appleが「iPhone Air」の生産ペースを縮小し、代わりに「iPhone 17」シリーズの他モデルの生産を強化していると報じました。
この報道は、著名なAppleアナリストのMing-Chi Kuo氏の分析によってさらに信憑性を増しました。Kuo氏は、iPhone Airのサプライヤーの大半が同モデルの生産能力を当初計画に対して80%以上削減する見通しであると指摘しています。
しかし、Appleは少なくとも2027年まで毎年新型を投入する計画を継続しており、すでに第2世代、第3世代の発売に向けたサプライチェーンの確保が行われているようです。
スペックは現行iPhone Airとほとんど変わらず。
JPモルガンが現地のサプライチェーン経由で入手した情報によると、Appleは「iPhone Air」について、2026年に「iPhone 18」世代と同時に「iPhone Air 2」を、2027年には「iPhone 19」世代と同時に「iPhone Air 3」を発売できるよう計画しているとのことです。
JP Morgan believes the iPhone Air 2 is very much planned
— Max Weinbach (@MaxWinebach) November 5, 2025
JP Morgan and most bank analysts are VERY good at getting information like this from supply chain https://t.co/JoZfrhG1tr pic.twitter.com/5YHLHQL5jF
なお、この「iPhone Air 2/3」の大まかなスペックもJPモルガンは明らかにしています。カメラは現行iPhone Airと同様にシングルカメラのまま「iPhone Air 3」まで継続される見込みのため、筐体デザインなどは「iPhone Air 3」まで現行型を踏襲するものと考えられます。
現行iPhone Airの売上次第では開発中止となる可能性も
「iPhone Air」に関しては、Appleも数世代にわたって開発することを前提に現行モデルを発売しており、「iPhone Air 2」や「Air 3」の開発も現時点では計画通り進んでいると言えそうです。
ただし、JPモルガンはこの開発状況について「需要動向に大きな変化がない限り」と付け加えています。
そのため、減産が続き、今後数四半期にわたって予想を大きく下回る販売台数が記録されれば、Appleは計画の見直しに着手する必要性も出てくるため、iPhone Airの将来については予断を許さない状態であると言えそうです。



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