Intel Panther Lakeのラインアップとコア数と動作クロックが判明。最大5.1 GHzで動作

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Intelが2026年に投入予定のPanther Lake世代、Core Ultra Series 300シリーズの最終スペックが明らかになり、全14モデルのラインアップと動作クロック、内蔵GPU構成などの詳細が判明しました。

目次

Panther Lakeは全部で14モデル構成。最大16コア、5.1 GHzで動作。

Intelは2026年に投入予定のPanther Lakeについて、2025年10月に技術概要を公表したものの、ラインアップや各モデルのスペックなどは明らかにしていませんでした。

しかし、業界関係者からの情報により、Panther Lakeの最終ラインアップならびに各コア構成、動作クロック、TDPなどの詳細が明らかになりました。

Panther Lakeは4つのセグメントで構成。最上位は16コア、最廉価は6コア

スクロールできます
CPUモデルPコア
Cougar Cove
Eコア
Darkmont
LPEコア
Darkmont
最大クロックXe3 iGPUコア数TDP
Core Ultra X9 388H4845.1 GHz12(B390)25W
ターボ時65/80W
Core Ultra X9 386H4844.9 GHz425W
ターボ時65/80W
Core Ultra X7 368H4845.0 GHz12(B390)25W
ターボ時65/80W
Core Ultra X7 366H4844.8 GHz425W
ターボ時65/80W
Core Ultra X7 358H4844.8 GHz12(B390)25W
ターボ時65/80W
Core Ultra X7 356H4844.7 GHz425W
ターボ時65/80W
Core Ultra 5 338H4444.7 GHz10(B370)25W
ターボ時65/80W
Core Ultra 5 336H4444.6 GHz425W
ターボ時65/80W
Core Ultra 7 3654044.8 GHz425W
ターボ時55W
Core Ultra 7 3554044.7 GHz425W
ターボ時55W
Core Ultra 5 3354044.6 GHz425W
ターボ時55W
Core Ultra 5 3254044.5 GHz425W
ターボ時55W
Core Ultra 5 3322044.4 GHz225W
ターボ時55W
Core Ultra 5 3222044.4 GHz225W
ターボ時55W

今回明らかになった情報によると、Panther Lake世代となるCore Ultra 300シリーズは合計14モデルで構成されます。

ラインアップは以下の4つのセグメントに分類されます。

  • 最上位のCPUとGPUを兼ね備えたCore Ultra Xシリーズ
  • ミドルレンジ向けに12コアを備えるセグメント
  • メインストリーム向けに8コアを備えるセグメント
  • エントリー向けに6コアを備えるセグメント

これにより、エントリー向けからハイエンドまで幅広いユーザー層をカバーする製品展開となっています。

最上位セグメントは「Core Ultra X」と命名。16コアCPUで最大5.1 GHzで動作

最上位に位置するCore Ultra X9 388Hは、フルスペックのダイを採用します。構成は4つのCougar Cove P-Core、8つのDarkmont E-Core、4つのDarkmont LPE Coreの合計16コアです。

最大動作クロックは5.1 GHzに設定されています。内蔵GPUのArc B390は12のXe3コアを備え、2.5〜3.0 GHzの範囲で動作する見込みです。

現行のArrow Lake-Hの最大クロックは5.4 GHzであり、Panther Lake-Hの最大は5.1 GHzとやや控えめになっています。これは採用されるIntel 18Aプロセスの歩留まりを向上させるための措置と見られています。

このCore Ultra X9 388Hと同じダイを使用する他のモデルとして、Core Ultra X9 386H、Core Ultra X7 368H、366H、358H、356Hがラインアップされています。これらはすべて4+8+4構成で、差別化要素は主にクロック速度となります。

これらのモデルのTDPは、すべて25Wがデフォルトとなっています。ターボ時は65Wから80Wの間でOEMが設定可能です。ブーストTDPが選択制になっている理由は、Panther Lakeの発熱が大きく、OEMの設計に応じた柔軟な対応が必要なためとされています。

従来の情報では、「Core Ultra X」という名称は内蔵GPUにXe3を12基搭載するArc B390搭載モデルのみに付けられる見通しでした。しかし、今回の情報では最上位のCPUダイを備えるすべてのモデルに同名称が付けられる見通しです。そのため、内蔵GPU性能の判別は、3桁の数字の末尾を確認する必要があります。

ミドルレンジは12コア、メインストリームは8コア構成でLunar Lakeの実質的な後継モデルに

4+4+4構成を採用するミドルレンジセグメントには、Core Ultra 5 338HとCore Ultra 5 336Hの2モデルが用意されています。

これらはArc B370と呼ばれる10コアのXe3 GPUを搭載します。最大動作クロックはそれぞれ4.7 GHzと4.6 GHzに設定されています。このセグメントはCore Ultra Xとは名付けられません。

メインストリーム向けには4+0+4構成で用意されます。この構成はLunar Lakeと同じで、実質的にこのモデルがLunar Lakeの後継として位置づけられます。省電力性能が要求される一般的なノートPC向けをカバーする製品です。

このセグメントでは、Core Ultra 7 365、355、Core Ultra 5 335、325の4つのモデルが展開されます。内蔵GPUは4コアのXe3を搭載し、最大動作クロックは最上位のCore Ultra 7 365で4.8 GHzに達します。TDPは25Wで、ターボ時は55Wまで引き上げられる仕様です。

エントリー向けは6コア構成。Wildcat Lakeとは別

エントリー向けとしてラインアップされるモデルは2+0+4構成となっています。これは現行のIntel N100シリーズの後継として噂されているWildcat Lakeと同じコア構成です。

ただし、動作クロックやTDPが高く設定されていることから、Wildcat Lakeとは別の製品ラインとなります。

このセグメントは、Core Ultra 5 332および322ともに4.4 GHzが最大クロックとなります。TDPは標準25W、ターボ時が55Wに設定されています。

ラインアップ含めたスペック情報の正式発表はCES 2026を予定

Panther LakeはすでにIntelが正式発表を行っていますが、ラインアップや各モデルの詳細仕様は2026年1月に開催されるCES 2026で正式発表される見通しです。

そのため、今回明らかになったモデル構成やモデル名、スペックは変更される可能性が残されています。ただし、大まかに16コア、12コア、8コア、6コアという構成で展開されることはほぼ確実です。また、動作クロックも最大5.1 GHzとArrow Lakeより控えめになることは確定的と言えそうです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 残念ながら、このリーク通りだとしたら、18A/N2世代はIntelの完敗ですね。
    18Aに外客がロクにつかないのも納得です。
    18Aは3nmとどっこいどっこいないしやや上だと思っていましたが、そうですらない。
    そりゃ20Aなんて立ち上げる意味はないですね。
    一部海外メディアの解析では、電力特性では18A優位、という評価もあったんですが・・・。

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