M6 iPad Proにはベイパーチャンバーを初搭載へ。さらに高性能化へ

Appleは2025年にiPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxでベイパーチャンバークーラーを初めて採用しました。しかし、同時期に発表された11インチと13インチのM5 iPad Proには搭載されませんでした。

ところが、BloombergのMark Gurman氏による最新のレポートによると、次世代モデルのM6 iPad Proではベイパーチャンバーが採用される見込みであることが明らかになりました。

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M6搭載 iPad Proには初めてベイパーチャンバー搭載。MacBook Proに迫る性能を獲得へ?

現行のM5 iPad Proは、グラフェンシートを用いた熱伝導とアルミニウム筐体をヒートシンクとして活用する冷却方式を採用しています。これは初代iPad Proから変わっていません。

しかし、この冷却方式はM5チップなど高性能化が著しいチップに対して効率的に熱を逃がすことが難しく、チップが本来の性能を発揮できない状況になっています。

実際、M5 iPad Proのベースモデルは9コアCPUと10コアGPU構成となっており、M5 MacBook Proの10コアCPUと10コアGPU構成と比較してCPUコアが1つ少ない仕様です。この差は、iPad Proの薄型筐体における冷却性能の低さが一因と考えられます。

ベイパーチャンバー採用で大幅な性能向上へ

ベイパーチャンバーは、液体の蒸発と凝縮を利用して効率的に熱を分散させる冷却技術です。従来のグラフェンシートと比較して、熱伝導効率が大幅に高くなります。

この技術は直近ではiPhone 17 Proに初めて搭載され、性能が大きく向上しています。さらに、ゲーミングなど持続的に負荷がかかる状況でもパフォーマンス低下が抑えられるなど、絶大な効果が確認されています。

M6 iPad Proにベイパーチャンバーが搭載されることで、放熱性能が向上します。そのため、CPUコア数の増加など抜本的な性能向上が期待されるほか、高負荷時の持続的なパフォーマンスの向上も見込まれます。

特にAAAタイトルのゲームや動画編集、エンコードなど、長時間にわたって高い処理負荷がかかる用途では、サーマルスロットリングによる性能低下を抑制できる効果が期待されます。

薄型筐体との両立や価格が課題

Appleは現行のiPad Proを「アップル史上最薄」としてマーケティングしています。しかし、ベイパーチャンバーの採用によって筐体の厚みが数ミリ増加する可能性があります。

Appleが薄さと冷却性能の両立を図るのか、それとも筐体設計を見直して若干厚みを持たせるのか、その方針が注目されます。

また、ベイパーチャンバーの採用はコスト増にもつながることから、M6 iPad Proでは価格の見直しが行われる可能性も考えられます。ただし、性能向上によってプロユーザーにとっての価値が高まれば、多少の価格上昇も受け入れられると見られます。

なお、AppleはiPhone 17 Proからこのベイパーチャンバーを採用していますが、iPad Proに採用となれば将来的にはMacBook Airなどにも同技術が展開される可能性が高いでしょう。ファンを搭載できない薄型デバイスでネックだった「パフォーマンスの持続」という観点で、大きく改善することが期待されています。

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Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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