Intelが2026年初頭に投入を予定しているデスクトップ向けCPUの改良版「Arrow Lake Refresh」について、新たなリーク情報が登場しました。次世代CPUは「Core Ultra 200S Plus」シリーズとして展開され、最上位モデルが「Core Ultra 9 290K Plus」になることが明らかになりました。また、「Core Ultra 7 270K Plus」の実機ベンチマーク結果も登場しています。
Intel Arrow Lake Refreshのベンチマークがリーク。Core Ultra 200S Plusと言うモデル名も判明
Arrow Lake Refresh世代として初めてベンチマークが登録されたのは「Core Ultra 7 270K Plus」というモデルです。これにより、Arrow Lake Refreshは「Core Ultra 200S Plus」というシリーズで展開されることが明らかになりました。
今回ベンチマークに登録されたCore Ultra 7 270K Plusは、現行のCore Ultra 7 265Kの上位版として位置付けられます。最も大きな変更点はコア数の増加で、現行の20コア(8P+12E)構成から24コア(8P+16E)構成へと強化されています。

動作クロックは、ブーストクロックが5.50GHzと現行の265Kと同じ水準に設定されています。一方、ベースクロックはP-Coreが3.70GHzに設定されました。また、L3キャッシュは30MBから36MBへと増量されており、コア数増加に伴う拡張が行われています。
リークされたベンチマークは、Lenovo製OEMシステム上で実施されたものです。DDR5-7200メモリ48GBとGeForce RTX 5090Dが組み合わされた環境で測定されています。Geekbench 6.5.0の結果では、シングルコアが3,205ポイント、マルチコアが22,206ポイントを記録しました。
仕様項目 | Core Ultra 7 270K Plus | Core Ultra 7 265K |
---|---|---|
コア構成 | 24コア(8P+16E) | 20コア(8P+12E) |
最大ブーストクロック | 5.50 GHz | 5.40 GHz |
L3キャッシュ | 36 MB | 30 MB |
シングルスレッド | 3,205 | 3,067 |
マルチスレッド | 22,206 | 20,654 |
この結果は、現行の最上位モデルであるCore Ultra 9 285Kとほぼ同等の性能を示しています。コア数増加によるマルチコア性能の向上が確認できます。一方で、シングルコア性能は動作クロックが同じであることから、現行モデルと大きな差は見られません。
Core Ultra 9 290K Plusは同一構成で高クロック化か
Arrow Lake Refresh世代の最上位モデルとして投入されるCore Ultra 9 290K Plusについては、詳細な仕様は明らかになっていません。ただし、現行の285Kと同様に24コア構成が維持される見込みです。
現行Arrow Lakeの最上位モデルが既に24コア(8P+16E)構成であることから、新たなダイ設計が行われない限り、コア数の増加は難しいと見られています。そのため、290K Plusでは主に動作クロックの引き上げとTDPの最適化が行われると予想されます。

過去のリーク情報では、Arrow Lake Refreshの最大動作クロックが6.0GHz前後に引き上げられる可能性が示唆されています。現行の5.7GHzから約300MHz向上する可能性があります。また、ゲーミング性能向上のために重要となるRing BusクロックやD2Dクロックも大幅に引き上げられるとされています。
Arrow Lake Refreshは3モデル用意。2026年1月のCES 2026で正式発表?
Arrow Lake Refresh世代は、Core Ultra 200S Plusシリーズとして展開され、少なくとも3つのSKUが用意される見込みです。上位から順に「Core Ultra 9 290K Plus」「Core Ultra 7 270K Plus」「Core Ultra 5 250K Plus」が計画されると見られています。ただし、Core Ultra 5については現時点で詳細情報は明らかになっていません。

これらのCPUは2026年1月に開催されるCES 2026で正式発表され、2026年前半に発売される予定です。対応ソケットは現行のLGA 1851が継続され、既存の800シリーズマザーボードがそのまま利用できます。
コメント