Microsoftが月例セキュリティアップデートでWindows 11 24H2と25H2向けに配信したKB5066835アップデートにおいて、Windows RE(回復環境)でUSBマウスやキーボードが使えなくなる深刻な不具合が発生していました。この問題を修正する緊急アップデートの配信が開始されました。
KB5066835で発生した深刻な不具合を修正
この不具合は、10月14日に配信されたWindows 11 24H2および25H2向けの月例アップデートKB5066835の適用後に発生していました。
問題の原因は、KB5066835に含まれていたWinRE向けアップデートKB5067039にあります。これにより、Windows回復環境においてUSB接続のキーボードやマウスが全く機能しなくなっていました。
現在、ほとんどのキーボードやマウスがUSB接続であるため、この不具合はトラブルシューティングや修復作業が必要な際に回復環境へアクセスしても操作が一切できないという致命的な状況をもたらしていました。
緊急アップデート「KB5070773」を配信開始
Microsoftは今回の不具合を深刻であると判断し、通常の月例アップデートのサイクル外でアップデートするOOB (Out of band)アップデートとしてKB5070773を配信しました。
このアップデートは、Windows 11 25H2向けにビルド26200.6901、Windows 11 24H2向けにビルド26100.6901として提供されています。
MicrosoftはKB5070773の適用により以下の変更が行われることを明らかにしています。
2025年10月14日にリリースされたWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5066835)のインストール後、キーボードやマウスなどのUSBデバイスがWindows回復環境(WinRE)で機能しなくなる問題を修正しました。この問題により、WinRE内のすべての回復オプションを操作できなくなっていました。なお、USBデバイスはWindows OS内では正常に動作し続けます
Microsoft Support
このアップデートの適用により、回復環境でのUSBマウスおよびキーボード操作が正常に動作するようになります。これにより、KB5066835で心配されていた不具合は修正されたことになります。
なお、このアップデートはWindows Updateを経由して自動的にダウンロードされますが、手動でインストールする場合はMicrosoft Update Catalogからダウンロードすることも可能です。
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