12V-2x6コネクターでは、NVIDIAのGeForce RTX 4090やRTX 5090などを中心にコネクターが溶ける不具合が度々報告されています。過去にはASRock製Radeon RX 9070 XTでも同様の不具合が1件発生していましたが、新たにSapphire製Radeon RX 9070 XTでも12V-2x6コネクターが溶ける不具合が発生したことが明らかになりました。
Radeon RX 9070 XTで12V-2x6コネクターも溶ける不具合が発生。2件目に
Radeon RX 9070 XTでは、標準的なPCIE 8ピンに加え、AIBによっては12V-2x6コネクターの採用が可能です。オーバークロックモデルなど高価格帯の製品では、12V-2x6コネクターを採用した製品も投入されています。

この12V-2x6を搭載するRadeon RX 9070 XTでは、以前ASRock製Radeon RX 9070 XT Taichi 16GB OCでコネクターの一部が溶ける不具合が報告されていました。
そして今回、Sapphireが販売するRadeon RX 9070 XT NITRO+でも、12V-2x6コネクタが溶ける不具合が新たに報告されました。
溶けた12V-2x6はGPU付属の変換アダプター経由で接続

Redditに投稿された内容によると、ユーザーはCorsairのRM1000X電源ユニットを使用し、付属のPCIE 8ピン3つを12V-2x6へ変換するアダプターを用いてRadeon RX 9070 XT NITRO+を使用していたとのことです。
しかし、1カ月の使用後にディスプレイが突然暗転し、再起動が必要になるなどの不具合が多発するようになりました。GPU側の12V-2x6コネクターを確認したところ、コネクターの下部の一部ピンが溶けていることを発見したとのことです。
なお、ユーザーは現在SapphireへRMA(保証修理)を申請中とのことです。
12V-2x6をアダプター経由で使うのは危険?
Radeon RX 9070 XTで12V-2x6コネクターが溶ける事例は2件目となりますが、今のところこの2件とも、PCIE 8ピンから12V-2x6コネクターへ変換するアダプターを使用した事例となっています。
また、12V-2x6コネクターの不具合が多数報告されているGeForce RTX 5090でも、多くの事例が変換アダプターを介した運用でした。このことから、PCIE 8ピンから12V-2x6コネクターへの変換アダプターを使用することで、コネクターが溶ける可能性を高めてしまう可能性があります。
そのため、可能であればATX 3.1対応の電源ユニットへ買い替え、12V-2x6にネイティブ対応したケーブルでグラフィックカードと電源ユニットを接続して運用した方が信頼性を高められると考えられます。
ただし、12V-2x6電源をネイティブで使用していてもコネクターが溶ける事例は報告されているため、完全に防げるわけではない点には注意が必要です。
コメント