Xboxについては次世代ゲーム機の開発継続が危ぶまれるという話が出るなど、販売面で苦戦している状況のようです。どうやらこの販売苦戦が原因で、アメリカ大手量販店であるウォルマートやターゲットがXboxの取り扱いを段階的に中止する可能性が出てきています。
アメリカ大手量販店がXboxの取り扱いを段階的に中止へ
現行のXbox Series XとSeries Sは、ソニーPlayStation 5(PS5)の競合コンソールゲーム機として2020年に発売されました。しかし、販売面では苦戦を強いられており、ここ最近ではPS5やNintendo Switchなどを取り扱うコストコが、Xboxの取り扱いを終了することを明らかにするなど、あまり売れていない可能性が示唆されていました。
そんな現行Xboxですが、アメリカの大手量販店であるウォルマートとターゲットも、取り扱いを段階的に終了する可能性が出てきたようです。
ウォルマートとターゲットがXboxの取り扱いを終了へ
Redditでウォルマートに勤務するユーザーによると、店舗改装の一環でXboxのコーナーが廃止される予定で、新しいレイアウトではPS5やNintendo Switchは引き続き販売されるとのことです。
ウォルマート系列の会員制スーパーであるSam's ClubでもXboxがクリアランスセールとして取り扱われているなど、ウォルマートグループではXboxの取り扱いを段階的に終了する可能性がかなり高いことが明らかになっています。
The Target I work for is no longer selling Xbox games.
byu/Jawwaad127 ingaming
別のアメリカの大手量販店であるターゲットでも、Xboxの取り扱いは終了する見込みのようです。従業員によると、Xboxの入荷は終了され、すべての商品がクリアランスセールの対象として扱われるようです。
この証言は他の州のターゲットに勤めるRedditユーザーも投稿しており、ターゲット全体でXboxの取り扱いを終了していく方針であるようです。なお、ターゲットでも引き続きPS5やNintendo Switchは取り扱われているとのことで、ゲーム機自体の取り扱いを終了するわけではないことも明らかです。
ちなみに、ウォルマートは日本で言うところのイオングループ的な存在のスーパーで、全米に店舗を構えます。また、ターゲットも全米規模のスーパーです。これら量販店が今後Xboxの取り扱いを終了するとなると、販売面への打撃は相当大きいと考えられます。
販売数の少なさから取り扱い終了?
アメリカでは来月からブラックフライデーシーズンが近づくことから、コンソールゲーム機は目玉商品として比較的堅調な売れ行きが期待できるはずです。
しかし、このシーズンを目前に控えながら、量販店はXboxの取り扱いを終了する判断を下しました。倉庫や店舗で大きなスペースを占めるゲーム機として、過去の販売実績を踏まえても収益性が見込めないと判断されたと言えます。
本来であれば、Microsoftにとってウォルマートを中心とする大手量販店での取り扱い終了は、販売面やイメージ面で大きなダメージとなるため、販売継続に向けた何らかのインセンティブ提供も考えられます。しかし、現状そうした動きは無いため、Microsoftは少なくとも現行Xboxにはこれ以上のコストを掛けたくないと言う表れとも言えそうです。

Xboxについては、販売不振を背景に次世代ゲーム機の開発状況が不透明になっているというリークが登場しています。Microsoftは開発継続中だと否定していますが、PS5が7,500万台以上を販売する中で、Xbox Series X/Sは3,000万台に満たないと言われています。
そのため、大規模なリストラを進めるMicrosoftが、このままXbox事業を継続するのか。その動向に注目が集まります。
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