AppleのiPhone 17 ProシリーズはiPhoneとしては初めてベイパーチャンバーを採用し、筐体をチタニウムからアルミに変更するなど、放熱性に力を入れた製品となっています。そんなiPhone 17 ProにPC用M.2 SSD冷却器を5基装着するという実験を行ったユーザーが、ゲーミング性能の大幅向上を確認したことを明らかにしました。
iPhone 17 Proの性能がSSDクーラーを貼り付けるだけで大幅向上
Appleが2025年9月に発売したiPhone 17 ProおよびPro Maxは、ベイパーチャンバーを採用することでApple A19 Proチップの性能をフル活用できるよう設計されています。
ただ、それでも筐体からの放熱性には課題があります。3DMark Steel Nomad Lightのストレステストでは、最高スコアに対して終盤では7割程度の性能しか出せず、サーマルスロットリングを完全に防げているわけではありません。



しかし、RedditのユーザーT-K-Tronix氏は、iPhone 17 Pro MaxにPC用SSDクーラーを5つ貼り付けて性能を向上させる試みを実践し、本体に改造を施さずにできる効果的な冷却方法であることを明らかにしています。
ゲーミング性能は大幅向上。サーマルスロットリングはほぼ発生せず

長時間のゲーミングを模擬した3DMark Steel Nomad Lightのストレステストでは、クーラー非搭載時にはピーク性能に対して性能が70%程度に落ちることが明らかになっています。一方、SSDクーラーを搭載した場合、ピーク性能が2,233ポイントから2,712ポイントへ21.45%向上しました。さらに、ピーク性能に対するスコア低下は90%に抑えられており、長時間の高負荷処理でも性能低下が最小限に抑えられています。
ゲームよりProResなど長時間での動画撮影向け?
iPhoneにSSDクーラーを搭載する方法は、電源が不要なパッシブ型クーラーを主に使用しているため、屋外での使用も可能です。ただ、写真の通りSSDクーラーを貼り付けただけであるため持ち運びには適していません。ゲーミング性能の向上は見られていますが、実際にiPhoneを持ってゲームをすることはほぼ不可能な形態となっています。

ただ、サーマルスロットリングはゲームのみならず、ProResなど高画質な動画撮影でも影響が出る事象です。そのため、iPhoneと組み合わせて使うビデオケージキットにiPhone 17 Proの背面を冷やすパッドなどを備えてサーマルスロットリングを抑制するという可能性は秘められています。今後、このアイデアを参考にしたアクセサリーが登場するかもしれません。
コメント
コメント一覧 (1件)
あまりに当然な結果すぎて、あ、ニュースになるんだこれって思ってしまった。
スマホの冷却不足状態はいつになったら解決させるんだろう。