Google Pixelシリーズを使用しているユーザーの間で、9月に配信されたAndroid 16 QPR1アップデート後、バッテリー消費が悪化したという報告が相次いでいます。アップデート前は1日中使えていた端末が、頻繁に充電が必要になる状態に陥っているとのことです。
複数のPixelモデルでAndroid 16 QPR1アップデート後にバッテリーの異常消費が報告される
Googleは9月、Google Pixel向けにAndroid 16 QPR1をリリースしましたが、このアップデートを適用したユーザーを中心に、バッテリーの異常消費に関する不具合報告が急増しているようです。
不具合の具体例としては、Pixel 9 Proを使用しているユーザーから、ほとんど使用していないにもかかわらずバッテリーが50%以上減ったという報告や、Pixel 7ユーザーからも同様に、勤務中などほとんど端末に触れなかったにもかかわらず、バッテリー残量が50%まで落ちたという声が上がっています。
また、Pixel 8 Proでも同様の症状が見られ、アップデート前と比較してバッテリー持続時間が約30%短くなったとの報告があります。
Google公式サポート掲示板でも、Pixel 9、Pixel 8、Pixel 8 Proなど複数のモデルから同様の不具合が報告されています。中には、夜間のアイドル状態でも20〜25%のバッテリーが消費されるケースもあり、システムアプリがCPUを長時間稼働させていることが原因として指摘されています。
Android 16のバッテリー問題は今回が初めてではない
Android 16をめぐるバッテリー消費悪化の不具合は、初期のベータテスト段階から報告されていました。正式配信時には修正されたと見られていましたが、最近配信されたQPR1アップデートにより再発したと考えられています。
工場出荷状態へのリセットで効果があるケースも
一部のユーザーはこの不具合解決のため、端末を工場出荷状態にリセットしましたが、効果が見られたという報告もあれば、まったく改善しなかったという声もあり、結果はまちまちです。
また、不具合の原因となりうるアプリを特定したり、アダプティブオーディオをオフにしたり、Wi-FiやBluetoothのスキャンを無効化するなどの対策も試みられていますが、依然として多くのユーザーが改善を実感できていない状況です。
なお、この不具合についてはGoogleサポート掲示板などに多くの書き込みが行われていますが、現時点でGoogle側から公式な対応発表はありません。10月初旬にリリース予定の月例アップデートでこの問題が修正されるかは不明ですが、使い勝手を大幅に悪化させる不具合であるため、早急な対応が望まれています。
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