
Intel Core i5-14600とCore i3-14100のベンチマークが登場。性能は約20%向上し、Core i5-14600KはRyzen 7 7800X3Dを超える性能を記録。
Intelでは2023年10月17日より第14世代デスクトップ向けCPUであるRaptor Lake Refreshの発売を行い、現在はCore i9-14900KからCore i5-14600Kなどハイエンドモデルでオーバークロックが可能な6モデルが発売されていますが、Intelでは2024年の1月初旬にもミドルレンジモデルを中心に構成されたモデルの発売を計画しています。
今回、そのミドルレンジモデルに位置するCore i5-14600とCore i3-14100のGeekbench 6ベンチマークが登場しました。


Core i5-14600については6P+8E構成の合計14コア20スレッドのCPUになっており、ベースの動作クロックは2.7 GHz、ブースト時の最大は5.2 GHzに設定されています。また、キャッシュはL2が20MB、L3が24MB搭載されており、TDPは65Wと低めに設定されています。このモデルは現行のCore i5-13600の後継モデルとしてラインアップされます。なお、Core i5-14600とCore i5-13600の違いは動作クロックが200 MHz引き上げられたのみです。
一方のCore i3-14100はエントリー寄りのミドルレンジモデルで、P-Coreを4コアのみ搭載し8スレッド構成になっています。動作クロックはベースが3.5 GHz、ブースト時は4.7 GHzに設定され、L2キャッシュは5MB、L3は12MB搭載され、TDPは60Wと抑えられた構成になっています。こちらも先代のCore i3-13100に対して変更点は動作クロックの200 MHz向上のみです。
Geekbench 6上では、Core i5-14600のシングルコアは2785pt、マルチコアは16110pt、Core i3-14100はシングルコアが2509ptでマルチコアが8881ptを記録しています。
[table id=20 /]Core i5-14600については先代のCore i5-13600に対して動作クロックが200 MHzの向上しか変更点はありませんが、性能はシングルコアで15%、マルチコアで29%と比較的大きな性能向上を果たしています。競合であるAMD製CPUと比べるとCore i5-14600はRyzen 7 7800X3Dを約4%上回る性能を見せており、ゲーミングPC向けのCPUとしてRyzen 7 7800X3Dに対抗できる強力なライバルになり得そうです。(ゲーミング性能次第ですが・・・)
Core i3-14100については先代のCore i3-13100に比べるとシングルコアは12%、マルチコアは23%とCore i5-14600に比べると控えめな数字になっていますが、エントリー寄りのミドルレンジモデルとしては必定十分な性能と言え、Core i5-12400などゲーミングPCで人気のCPUを超える性能を記録しています。
Core i5-14600の先代モデルにあたるCore i5-13600は現在、48,880円で販売されているため、このモデルが実際に発売される際には円安が反映され5万円台半ばでの販売になると考えられそうです。また、Core i3-14100も値上げは必須と考えられ、現行モデルのCore i3-13100は2.2万円で売られていますが、こちらもCore i3-14100は3万円越えぐらいの価格になると考えられます。
コメント
コメント一覧 (0件)
キャッシュ正義なのに勝てるわけない
GeekbenchやCinebenchはキャッシュ量がほとんど関係ないので
実ゲームでは7800X3Dにほぼ勝てないだろうな
13600→14600でスコア伸びてるのってMTPを14600K並みに引き上げて常時その消費電力で動かすようにしたからじゃ……
X3Dの主戦場は実ゲームなんでベンチで競ってもね
素性のいいCPUということは分かるけど
7800X3Dはゲーム向けなのでまったく意味のない勝負ですね
フラグシップの14900Kが7800X3Dに完敗してると酷評されてる中、あえてそれ以下のCPUで7800X3Dに勝ってる!と虚しく自画自賛するインテルさん・・・