AMD RDNA3 Navi31は192MBのInfinity Cache搭載。V-Cache版は384MBに

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

AMDでは2022年秋頃を目途にRDNA3アーキテクチャーを採用するRadeon RX 7000シリーズを投入予定ですが、この中で最上位GPUとなるNavi 31のInfinity CacheやGPU構成に関する情報がAMDが配布するLinuxドライバーより判明しました。

目次

2022年下半期発売、Radeon RX 7000シリーズ

AMDでは2022年秋頃を目途に現行のRDNA 2アーキテクチャから刷新を図ったRDNA3アーキテクチャの開発を進めており、次世代RadeonであるRadeon RX 7000シリーズへの搭載する予定です。

このRDNA3アーキテクチャーを採用したGPUにはハイエンドモデルに採用されるNavi 31とNavi 32、ミドルレンジモデルで採用されるNavi 33が登場する予定で、上位2GPUのNavi 31とNavi 32についてはコンシューマー向けGPUとしては初めてチップセットを採用したGPUになると見られており、AMDでは長年NVIDIAに対して性能面で劣っていた状況を巻き返そうとしています。

そんな、RDNA3を採用するRadeon RX 7000シリーズですが、この中で最上位モデルとなるRadeon RX 7900 XTに搭載されるNavi 31 GPUについてAMDがリリースしたLinux向けドライバーからInfinity CacheやGPUの構成に関する情報が見つかったようです。

MCDを6基、バス幅が合計384-bitを裏付ける情報が出現

drm/amdgpu: add umc ras functions for navi31 – Patchwork

AMDが2022年6月4日に公開したLinux向けドライバーにて、『MCD_INSTANCE_NUM』と呼ばれるMemory Complex/Controller Diesと呼ばれる文字列が含まれていたようです。

この『MCD_INSTANCE_NUM』と言う文字列は1週間後にAMDによって『MCD with UMC_NODE』へ名称が変更されていますが、この『MCD_INSTANCE_NUM』の後のパラメーターには『6』と記載があります。

この6と言う数字は、Navi 31に搭載されるMCDの数に関するリークとも合致しています。

関連記事:AMD Radeon RX 7000シリーズのGPUはMCM非採用に。一方でバス幅は384-bitに強化

このMCDには1基辺り64-bitのバス幅を持つメモリーコントローラーの役割もある事からNavi 31としては合計バス幅は384-bitになるという過去のリーク情報とも整合しています。

GPUのInfinity Cacheは計192MB。V-Cache搭載版では384MB搭載に

このMCDに関する情報に付随してリーカーであるKepler氏が通常のMCDについては32MB+64-bitのメモリーコントローラーが搭載され、一部モデルでは追加でさらに32MBのV-Cacheが搭載されるとリークしています。

MCDに関しては6基搭載されている事から、通常のNavi 31では合計192MBのInfinity Cacheが搭載され、さらい一部の特別版においてはV-CacheがMCDに備えられる事で合計で384MBのInfinity Cacheが搭載されるようです。

現行世代のRadeonにおいては最上位GPUであるNavi 21でもInfinity Cacheは128MBに留まっており、192MBとなると約50%の容量拡大となります。また、V-Cache版においては容量拡大は3倍にも及ぶため、384-bitのバス幅のVRAMと組み合わせる事でGPUに大きな負荷が掛かる4K以上の解像度でのゲーミングも高いパフォーマンスを発揮する事が出来ると考えられます。

 

AMDではRDNA 2アーキテクチャーを搭載するNavi 2x系GPUからInfinity Cacheを導入しており、NVIDIAに対してVRAMバス幅は狭くてもラスタライズ性能においては同等レベルのパフォーマンスを発揮する事が出来ていました。今回のNavi 31でのInfintiy Cacheの容量拡大が見込まれていますが、同時にVRAMバス幅も大きく拡大に向かいようですので、同じくL2キャッシュ容量拡大でパフォーマンスを向上させようとしているNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズにどこまで喰いつけるのか気になる所です。

また、このInfinity Cacheについてはコスト的にバス幅が絞られるミドルレンジやエントリーにおいてもInfinity Cacheの効果は高いため、ミドルレンジやエントリーモデルにおいてInfinity Cache容量拡大が行われるのかも要注目な所と言えそうです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (3件)

  • GPU単体の勝負ではなく、RYZEN+RADEONセット時のパフォーマンスで勝負って感じなんでしょうかね?
    楽しみ!

  • お値段が気になるような
    気にならない様なw
    (買えそうに無いので)

  • ゲーミングGPUの性能=FP32のTFLOPS値ではありませんよ

    あくまで平均ゲームベンチの値で性能が左右されます

コメントする

目次