モバイル向けZen4採用Ryzenは最大16コア構成に。Intel Alder Lakeに対抗

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AMDが2022年末から2023年初旬に発売を予定しているZen4アーキテクチャー採用Ryzenですが、リークによるとモバイル向け製品にも最大16コアCPUがラインアップされる可能性があるようです。

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Zen4世代ではモバイル向けに16コアがラインアップか

AMD Ryzen 7000 mobile series might include 16-core Zen4 “Raphael-H” chips – VideoCardz.com

Zen4アーキテクチャーを採用するRyzenは2022年末から2023年初旬に発売が予定されており、TSMC 5nmや全モデルにRDNA2の内蔵GPUを搭載してAPU化されるという情報が出現しています。そんなZen4アーキテクチャーを採用するRyzenですが、モバイル向けモデルでは既存のZen 3やZen 3+での最大コア数である8コアから最大16コアに増やされる事がNNNiceMing氏やGreymon55氏によってリークがされています。

16コアモデルはデスクトップ向けモデルをモバイル向けに転用

AMDではZen4アーキテクチャーを採用するRyzenにはデスクトップ向けを対象とした『Raphael』とモバイル向けRyzenである『Phoenix』の2つのモデルが用意される事が過去に出現したロードマップ上で明らかになっています。

Zen4 “Raphael”ではNavi2を搭載。ロードマップの一部がまた判明

その中でも『Raphael』については2021年7月頃にExecutableFix氏によって最大16コアであるとリークされ、その前に出現したロードマップ上ではRDNA2を採用した内蔵GPUが搭載される予定となっていますが、NNNiceMing氏とGreymon55氏によるとこのRaphaelをベースにTDPなどを引き下げてモバイル向けに転用する事で16コアを搭載したモバイル向けの『Raphael-H』を実現するとの事です。

この末尾にHが付くモデルはゲーミングラップトップなどハイエンドラップトップを想定した製品となっており、Zen 3世代の『Cezanne-H』ではモバイル向けRyzenがベースとなっていました。これがZen4世代になるとデスクトップ向けモデルをベースにモバイル向けに省電力化したモデルに方針が変更されるようです。

16コア化の背景にはAlder Lake-Pの存在

Zen4アーキテクチャーを採用するRyzenは2022年末から2023年初旬に登場が予定されていますが、この時に想定されるライバルは2022年初旬に登場するIntelのAlder Lakeまたはその後に登場する予定のRaptor Lakeになる予定です。

モバイル版Alder Lakeのラインアップ資料が出現。最大55Wモデル登場へ

このAlder Lakeではハイエンドラップトップ向けには16コア、24スレッドを搭載したTDP55W帯のCPUが投入される事がリークされた資料で判明していますが、Raptor Lakeでは更にコア数が増えると見られています。AMDのZen4 RyzenではこれらのCPUと対抗する必要がある事からモバイル向けよりも高い性能が期待できるデスクトップ向けRyzenをベースとしたCPUをモバイル向けへの投入に踏み切ると見られています。

 

高性能なCPUを搭載するゲーミングラップトップなどを利用するユーザーのほとんどはバッテリーの持続時間よりはCPU性能を求めると考えられるので、性能を重視して開発が進められるデスクトップ向けCPUをベースとしてモバイル向けに展開する方が理にかなっているように考えられます。今までモバイル向けCPUがデスクトップ向けに転用される例はRyzen 4000Gや5000Gなどでありましたが、その逆は初めての例となるので、パフォーマンスがどうなるのか、また消費電力面でどの程度デスクトップ向けモデルと差が出るのかなど気になる所です。

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