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中古のグラフィックスカードを買う上での注意点とは?

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中国での仮想通貨規制や仮想通貨の価格下落によってマイニングに利用されていたGPUが徐々に中古市場に出回り始めるなどしていますが、そもそも中古GPUを買う事は選択肢として持っても大丈夫なのか、Toms Hardwareにて中古GPUを買う際の注意点などが取り上げられています。

目次

中古GPUが今後多く出回る可能性

2020年末から2021年初めごろにかけて、Ethereum価格が高騰し、マイニングが熱気を帯びた事でGPUの多くがマイナー達に買い占められる事態となりました。しかし、2021年6月頃から中国での仮想通貨規制をはじめ、仮想通貨全体の価格が下落に転じた事からマイニングに利用されていたGPUが徐々に中古品として市場に出回り始めています。

中古のGeForce RTX 3000シリーズGPUが中国で投げ売り中

これから中古GPUが大量に出回り、安く手に入れれる可能性も出ていますが、そもそも中古GPUは買うべきなのか、買うならどのような点に注意するべきなのか、Toms Hardwareにて取り上げられています。

Should You Buy a Used Graphics Card? | Tom’s Hardware

売主の言葉は信じず、最悪な事態に備えよう

冒頭で紹介した通り、中国での仮想通貨規制や仮想通貨価格の下落によってマイニングで使われていた大量のGPUが数か月以内にeBay(日本で言うとヤフオクやメルカリ)などに流れ着く可能性があります。一般的なアドバイスとしては数百円、数千円を節約するために問題を抱えているリスクがある中古GPUは避けるべきですが、2021年7月現在のGPU価格から考えると中古GPUを買う事で数万円程度節約できる可能性があります。例えばRTX 3060については新品は約8万円(LHRは約7万円)しますが、中古品となると非LHRのRTX 3060は約6万円程度、同等性能で旧世代となるGTX 1080 Tiは$625(ヤフオク:平均約6万円)、若干性能が低くなるGTX 1080については$442(ヤフオク:平均約4万円)で販売されています。

ただ、オークションサイトなどでGPUを購入する上で避けて通れないのが不具合などのトラブルです。説明文や画像だけでは前の持ち主がどのような使い方や隠しているトラブルなどが無いか判断するのは困難なため、中古GPUを買う上での心構えとしては最悪の事態も考える事が良いとアドバイスがされています。

特に売主が書いている事は信用しないに越したことがなく、『マイニングには利用していません』などと書いてある時点で恐らく嘘と考えた方がよいでしょう。また、例えマイニングに使っていましたと書かれていても使われ方としてはVRAMが大幅にオーバークロックされている可能性があるなど売主の言う言葉は信用しないに越したことはなく、使用環境についてはあまり真に受けない方が良いとアドバイスがされています。

製造からの年数は大きなファクター

中古GPUを買うのは例えると中古車のようなもので、製造から1年以内の車は例え荒々しく使われていても保証は残っており、トラブルが起きる可能性は小さいと言えます。一方で製造から10年以上経って10万キロ以上走行しているような車では例え丁寧に乗られていてもトラブルが起きる可能性は必然的に高くなります。

これをGPUに置き換えると、例えばRTX 3060がヤフオクなどで販売されていたとします。もしこのGPUがマイニングで24時間酷使されていたとしても、まだ登場から半年程度しか経っていないので大きなトラブルなどが発生する可能性は極めて低いと言えます。一方でGTX 1080 Tiについては登場から4年程度が経っており、マイニングに数年以上使われていた可能性もあります。また、マイニングには利用されていなかったとしてもVRAMや他のコンポなどは経年劣化し、故障一歩手前の状況になっている可能性は必然的に大きくなってしまいます。

また、もっと古いGPUなどの購入を考えている場合、AMDやNVIDIAやWindowsのサポート状況についても確認する必要があります。AMDではR9 300シリーズのドライバーサポートを終了し、NVIDIAではGTX 500シリーズについては既にサポートを終了し、年内にGTX 600や700シリーズのサポートも終了する予定との事です。また、Windows 11など新しいOSなどが近々登場するためそれらでサポートがされているのかも確認する必要があります。

結論としては、中古品を買うのであれば、可能な限り最新世代モデルを買う事が故障やドライバーサポート切れのリスクを最小化できるとして推奨されています。

返品条件などに注意。

中古GPUを買う場所としては品揃えと価格面で言うとeBayなどオークションサイトがメジャーな選択肢となりますが、買う際には『ノークレームノーリターン』など返品を受け付けない出品者は避け、数週間程度は返品を受け付ける出品者を選ぶことが推奨されています。また、配送元が中国など外国からの出品者より国内からの出品者の方が何かトラブルがあった際に輸送の手間や時間などがかからないため選ぶ際の判断基準とする事が推奨されています。

また、オークションでの常識と言える項目ですが出品者の評価には最大限の注意が必要との事です。評価が数件程度のユーザーでかつ出品している商品が他よりも安い場合は特に注意が必要となります。リスクを避けたければ無難に評価が数百、数千持っているような優良出品者から買う事が何よりも安全な購入方法になるとの事です。

購入後の確認はひと手間かけよう

出品者を精査し、実際に落札でき、商品が手元に届いたら動作確認とストレステストなどを必ず行う必要があります。稀にですが、負荷をかけると画面が乱れる、動作クロックがスペックより低く動作する、設置場所が適切なのにサーマルスロットリングするなど負荷をかけた時にしか現れない不具合が見つかる時があります。

※ヤフオクやメルカリでは商品受け取り後に『受け取り連絡』が必要となりますが、このストレステストをするまでは絶対に受け取り連絡はしないように。不具合があっても対応をしてもらえなくなります。

ストレステストにはVRAM、GPU共に高い負荷を継続してかける事が出来る『Furmark』がオススメのストレステストソフトとなります。また、ストレステストを実施する際にはGPUの動作クロックや温度などを監視する必要もあります。オススメソフトとしては『Afterburner』などです。

これらのテストを1時間程度回せば潜在的なトラブルは出現する事が多く、ここでもし画面が乱れる、VRAMやGPUの動作クロックがスペックより低い、エアフローに問題はないのにサーマルスロットリングするなど不具合が見つかった場合、すぐに出品者に連絡し返品などの手続きを進める必要があります。もし何も起こらなければ特に問題の無いGPUを手に入れられたと言えそうです。

リスクを避けたいなら結局は新品

中古GPUを購入する事で、万単位のお金を節約できる可能性はあるものの、不良品が届いたり、数か月で壊れるなど節約できた額以上に損するリスクはあるため、多少割高でも新品GPUを買う事が最も安全と言えます。ただ、新品GPUが手に入らない、暫定的にGPUが欲しい、とにかくコストを抑えたいなどであれば中古GPUを買うのも一つの選択肢として挙げられます。その際はeBayなどオークションサイトを利用する際は無難に『高評価な出品者』から買うという基本的な事を守る必要はあるとの事です。

ヤフオクやメルカリ、店舗で買う上での注意点

Toms Hardwareで紹介されている事は主にeBayでの話になっていますが、そのほとんどは日本でメジャーなヤフオクやメルカリなどでも通用する話になっています。しかし、少し異なる注意点もあるのでその点を簡単に書いていきます。

まず、日本のオークションサイトであるヤフオクやメルカリに出品されている比較的最新世代の中古GPUでは、出品者がレシートや納品書など購入証明書を付属してくれているケースがあります。このような場合、万が一トラブルがあった際には出品者とのやり取りして返品が可能な場合もありますが、より信頼できる代理店経由のメーカーの保証を受けられる場合があります。

そのため、ヤフオクやメルカリで中古GPUを買う際には購入証明書の添付有無も判断基準にするのも良いと言えます。

※規約に厳格に従うと、一部の代理店ではヤフオクなど2次流通で購入した場合は保証は無効となると規定されている場合もありますが、実情は購入証明書が添付されていれば基本的に受け付けてもらえます。

また日本ではオークション以外にもソフマップなど家電量販店からの購入も選択肢としてあります。家電量販店での購入メリットは中古GPUを自分の目で確認できるほか、初期不良時の返品などは店舗独自に1か月程度を設定している場合が多くヤフオクやメルカリよりサポートが充実しています。一方で、家電量販店で売られている中古GPUには購入証明書などは添付されておらず、発売から1年~2年以内のGPUなどメーカー保証期間内であっても店舗独自の初期不良対応期間を過ぎた後は有償修理となります。

そのため、もし古い世代の中古GPUを買うのであれば初期不良対応が充実している店舗で購入し、発売から1年以内など現行世代の中古GPUを買うのであれば購入証明書を添付しているヤフオクやメルカリ出品者から購入するのが中古GPUを買う上でリスクを更に抑えられる方法と言えそうです。

 

Toms Hardwareでも新品GPUを買う事が一番安心できる事は書かれておりこれは誰にとっても明確なことではありますがミドルレンジモデルで売り出されているRTX 3060でさえも7万円を超える価格は誰でも買えるとは言えません。そのため中古GPUも選択肢に入ってきますが中古GPUを買う際には上記の事を参考に選ぶようにすれば大きな失敗は防げると考えられます。

また、もしGPUの入手を急いでいないのであれば半年程度待ってみる価値はあるかもしれません。現在、世界各地で新品GPUの価格は値下がり傾向にあり、もしかしたら2022年に入るまでには定価に近い価格にまで戻る可能性もあります。

EUでGPU価格が下落中。ただし、定価には程遠く

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自作PCやゲーム、ガジェット好き。
帰国子女だった事を活かして海外のPCやゲーム、ガジェットのトレンドや情報をいち早く正確にお届けします。

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