2023年初頭発売の『PSVR2』の仕様とPSVRからの進化点を紹介

  • 2022年8月24日
  • 2022年8月30日
  • VR

ソニーではPlayStation 4向けにPlayStation VR(PSVR)を2016年10月13日に発売をしましたが、2022年1月5日に後継機としてPlayStation VR2(PSVR2)を発表しました。ここではこの新しいPSVR2が前世代のPSVRに対して何が変わったのか、明らかになっている仕様から進化点を紹介します。

PSVRとPSVR2の仕様一覧

PSVRはPlayStation 4向けに2016年10月13日に発売がされたVRデバイスで、2016年当時発売されていたVRデバイスであるHTC VIVEやOculus Riftに対して画面解像度などはほぼ同等、リフレッシュレートは他が90Hz台の中120Hzに対応しつつ、価格は37,770円と低価格を実現できていたデバイスになっています。そのため、売上台数もソニーの目標であった300万台を達成し、世間的に成功だったかと言うと微妙ですがPSVR自体、ソニーが予想した成果を上げる事が出来たようです。

そんな、PSVRですが既に発売から6年近くが経過しており、ハードウェアはPlayStation 5に対応し、競合のVRデバイスと同様に4Kに対応する新しいVRデバイスであるPSVR2を2022年1月に発表、2023年初頭に発売を予定していますが、ここではPSVR2がPSVRに対してどのように進化しているのか、PSVRとPSVR2の仕様一覧と特徴的な進化点を紹介していきます。

PSVRとPSVR 2の仕様

 PSVRPSVR 2
解像度

OLED:960 x 1,080 (1.0MP) 片目あたり

OLED(HDR対応):2,000 x 2,040 (4.1MP) 片目あたり
リフレッシュレート90Hz, 120Hz90Hz, 120Hz
レンズ通常レンズフレネルレンズ
視野角100°110°
調整機能アイレリーフ(接眼部から目までの距離)IPD(目と目の距離)+アイレリーフ
接続インターフェイスUSB+HDMI(プロセッサーユニット付)USB-Cのみ
ケーブル長4.4m不明
トラッキング外部カメラ経由VR内蔵カメラ経由
ヘッドセット内蔵カメラなし4x IR (外部用)、2x IR (内部用)
パススルー表示非対応対応
コントローラー入力DualShock 4、PS Move、PS Aim、音声入力PSVR 2 Sense controllers、アイトラッキング
オーディオ出力3.5mmオーディオジャック3.5mmオーディオジャック
マイク内蔵

内蔵

ハプティックフィードバックコントローラーコントローラー+ヘッドセット
重量600g不明
発売日2016年10月13日(日本)2023年初頭
対応機種PS4、PS4 Pro、PS5PS5、PC?(PS4は非対応の見込み)

画面解像度と画質や調整代が大幅改善

PSVRとPSVR2で大きな違いとなるのがヘッドセット内の表示ユニットの変更です。PSVRとPSVR2ではそれぞれ有機EL(OLED)を採用していますが、解像度は片目辺り960x1080から2000x2040へ解像度が倍になっています。両目ではPSVRでは1920x1080のフルHDまで対応でしたが、PSVR2では4000x2040と4K解像度に対応したユニットに進化しています。

また、PSVR2では視野角が100°から110°へ広がりHDRにも対応しているため、従来のPSVRに比べて臨場感が大きく向上すると見られています。なおVR機器でHDRに対応するモデルは2022年8月時点では存在していません。

VRで画質を左右する重要な要素であるレンズと調整機能ですが、PSVRにおいてはレンズには通常の凸レンズが採用されています。これにより、ピント範囲が広くなる事からPSVRでは前後調整機能はありましたが、目と目の間の距離に応じた調整代は一切ありませんでした。

凸レンズとフレネルレンズの違い

一方で、PSVR2ではレンズの薄型化を実現するためにフレネルレンズが採用される予定でフレネルレンズ採用に伴い、ピントが合う範囲が狭まるためPSVR2では目と目の間の距離に応じて調整できるIPD調整機能が搭載されます。このIPD調整機能が搭載される事でPSVRよりもユーザーにフィットした調整が可能になると見られています。

関連記事:PlayStation5 Pro(PS5 Pro)や薄型PS5の最新情報まとめ

邪魔だったプロセッサユニットが無くなり使い勝手が大幅改善

PSVRの広告などではヘッドセット本体が強調されていますがセットアップするには別途、プロセッサユニットからPS4とテレビにHDMIやUSBケーブル、ACアダプターを繋ぎ、PS4には外付けカメラを繋ぎカメラレイアウトを調整する必要があったりと使い勝手が悪い仕様になっていました。

PSVRのセットアップ方法

一方で、PSVR2ではプロセッサユニットは無くなり、PS5とPSVR2の間にはPS5の前面に搭載されたUSB-Cケーブルに繋ぐだけでセットアップが完了となるようです。

また、PSVRの時には外付けカメラでヘッドトラッキングなどをしていましたが、PSVR2ではヘッドセットに内蔵されたカメラとジャイロセンサーでヘッドトラッキングを行う仕様に変更がされていますので外付けカメラを置くスペースなどが不要になっています。

アイトラッキングでグラフィックを高画質化

※アイトラッキングのイメージ(Ace Combat 7より)

アイトラッキングに対応したVRは高価な産業用VRなどでは既に採用がされていましたが、PSVR2ではこれらの技術を初めてコンシューマー向けに提供される見込みのようです。

このアイトラッキングを活用する事で『Foveated Rendering』に対応する事をソニーは既に発表をしています。

このFoveated Renderingとは視線の中心のグラフィックスは解像度やディテールを高くし、それ以外の部分は解像度やディテールを落とす事でレンダリングに必要な負荷を大幅に引き下げる事が可能になるようです。特にVRでは通常の2倍程度のフレームレートである120fpsで動作する必要やレンズの歪みの関係で画面解像度以上でレンダリングが行われているため、PS5のように性能に制約がある機器での運用を考えるとレンダリング負荷を下げる機能は必要不可欠となります。

また、アイトラッキングはFoveated Rendering以外にも自動IPD調整やユーザーサインイン、視線や瞬きなどでメニュー操作にも応用が出来るとも見られています。

大きく改善したVR専用コントローラー

PSVRの時にはPS Moveと呼ばれる棒状のコントローラーがありましたが、トラッキング精度やコントローラーの操作性に難があるなど対応するゲームがあまり多くはありませんでした。

しかし、PSVR2ではその反省を活かしてか専用のコントローラーを大幅に改善。トラッキングはPSVR2のヘッドセット内蔵のカメラで行い、コントローラーの操作性もアナログスティックやトリガーなどを搭載しています。また、コントローラーのボタンレイアウトなどはMeta QuestやValve Indexなど多くのVR用コントローラーに近くなっており、他のVR機器から乗り換えたユーザーやゲーム開発者がPSVR2対応ゲームの開発が容易なように考慮されているようです。

手と頭で感じられるハプティックフィードバック

PS5のコントローラーであるDual Senseコントローラーではトリガーにハプティックフィードバックを搭載していますが、PSVR2においてはコントローラーにはDual Senseに似た機能が搭載されるほか、ヘッドセット自体にも何かしらのハプティックフィードバックが内蔵されるようです。

このヘッドセット内蔵ハプティックフィードバックの詳細については不明なものの、ヘッドセット何かしらのフィードバックを搭載した機器は2022年8月時点では存在しておらず世界初搭載となる見込みです。

パススルー表示と現実空間でのプレイエリアの指定が可能

PSVRではヘッドセット本体にはカメラが搭載されておらず、コントローラーを置き忘れたりテレビのリモコンを探すなどの際にはヘッドセットを取り外す必要がありました。しかし、PSVR2においてはヘッドセットに4つのカメラが内蔵されているため、外の様子をカメラ経由でパススルー表示する事が可能になっています。

このカメラを用いてMeta Quests 2で実装されているように、安全のために内蔵カメラでユーザーが動ける範囲を制限したりすることが可能になっているようです。また、PSVR2では更にユーザーの周辺をカメラでスキャンし、プレイ範囲を自動的に設定しするなども可能になっているようです。

 

PSVR2についてはPSVR発売時よりVRと言うジャンルが広く認知されはじめているため、PSVRに比べると多くのゲームがPSVR2に対応する事になると見られています。また、PSVRではPlayStation 4のハードウェア的に動作させるのが厳しい事に加え、VRに対するノウハウもあまり無かったことから開発者側も積極的に対応をしてきていませんでした。しかし、PSVR2ではPlayStation 5のハードウェア的な進化に加え、Foveated Renderingなどハードウェアの制約をクリアするとともにコントローラーも他のVRデバイスに似た操作系統に改められています。そのため、ゲーム開発者にとってはPSVR2に対応する事へのハードルは低くなっておりPSVRの時よりも多くのタイトルがPSVR2に対応する可能性が高くVRが一気に普及する起爆剤にもなりうるので今後も情報は追っていきたいと思います。

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