NVIDIAがRTX 3000シリーズなどのAIB供給価格を最大12%値下げへ

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NVIDIA製GPUについてはエントリーモデルであるGeForce RTX 3050でも4万円近くし、ハイエンドのRTX 3080レベルになると15万円以上での販売が普通になりつつありましたが、NVIDIAがASUSやGIGABYTEなどAIB各社に対してGPUコアの供給価格を値下げするようです。

目次

GPUコアの供給価格が値下げへ。GPU販売価格が更に下落へ。

Exclusive: NVIDIA Quietly Informs AICs Of A 8-12% Drop In Cost For Its GPUs

2021年頃は半導体不足やEthereumマイニングブームによってGPUの需給バランスは大きく狂ってしまう状況にありました。そのため、GPUの販売価格は定価の2倍、酷い時には3倍と言うのが「普通」となっておりミドルレンジモデルであるRTX 3060は約7~8万円、ハイエンドのRTX 3080となると最低でも15~16万円ほど出さないと買えないという状態となっていました。

しかし、2022年に入り始めてからは依然として半導体不足は続いているようですが、Ethereumマイニングが一服した事やゲーミング向け需要も一巡するなどで需要が減少、販売価格に関しては米国、欧州を中心に値下がり傾向が続いています。

GPUの販売価格が2021年以来過去最低を記録。日本ではあまり変化なし。

そんなGPU市場ですが、NVIDIAがASUSやGIGABYTEなどAIB各社に対してGPUコアの供給価格を値下げするとの事です。

NVIDIAはAIB各社に対してGPUコアの供給価格を8~12%ほど値下げ

wccftechが独自に得た情報によると、NVIDIAはAIB各社に対してGPUコアの供給価格を8~12%ほど値下げする事を通知したとの事です。

この値下げが行われたGPUに関しては数週間以内に出荷が行われ、OEM各社、代理店や量販店でも同じく数週間以内に販売価格の改定が行われる見通しのようです。

なお、この8~12%の値下げはAIBに対するGPUコアの供給価格であるため、販売価格にもそのまま8~12%の値下げ分が反映される可能性は低いと見られています。と言うのも消費者の手元に渡るまでにAIB、代理店、量販店それぞれが間に存在しておりそこで発生するコスト(輸送費など)や利益分がいくらか差し引かれるため最終的に販売価格へ反映される値下げ分に関しては8~12%を下回ると言えそうです。

値下げの原因は歩留まり改善とIntel Arc Alchemist対策の模様

NVIDIAがGPUの供給価格の値下げに踏み切った理由は明らかにはなっていないものの、何点か考えられる理由もあるようです。それが、歩留まりの改善とIntelの存在です。

歩留まりについてはGeForce RTX 3000シリーズのGPUが製造されているSamsung 8nmに関しては発売当初は歩留まりが非常に悪いという話が何度か出ていました。しかし、生産開始から1年以上が経過した事から歩留りに関して大きく改善が行われたと見られています。これによって量産にかかるコストが下がり始めた可能性があるようです。

また、IntelではディスクリートGPUとして『Arc Alchemist』が4月から6月にかけて市場投入される見込みになっていますがこのIntelの動きにもNVIDIAが警戒していると見られています。Intel Arc AlchemistではNVIDIAのGeForce RTX 3080以上のハイエンドに相当するモデルは発売がされない見込みになっていますが、大きな売り上げが見込めるエントリー向けのRTX 3050からアッパーミドルレンジのRTX 3070 Tiまでをカバーする商品ラインアップになると見られています。

そのため、NVIDIAとしてはArc Alchemistにシェアを取られないように先に販売価格を値下げしておき、Arc Alchemist待ちのユーザーを先に取り込む又は、Arc Alchemist発売後も高い競争力を維持したいという狙いがある中で、歩留まりの改善によって値下がりを行える余地が出てきたため、実際にAIB供給価格の値下げに踏み切ったという可能性がありそうです。

GPUの販売価格は2022年に入り始めてから下落傾向にあり、在庫も積みあがってきている状態と言う話が何度も出ています。と言うのもEthereumマイニングは収益を上げにくい状態になっており、一般ユーザーは今のGPU価格は高すぎるため多くは手が出せない状態となっています。そのため、今回のNVIDIAの供給価格値下げをきっかけに代理店や量販店では大幅な値下げを実現してほしい所です。

ただ個人的にはRTX 3080が今の14万から11万とかに値下げされたとしても半年もすれば性能が2倍近いRTX 4000やRadeon RX 7000などが発売されるので定価レベルに値下げがされても今さら買いたいとは思わないですね。

特にハイエンドモデルなどを買う性能重視のユーザーは次期モデルがいつ頃発売されるかはある程度把握している人も多いと思うので買い控え傾向は更に強いと思われます。

量販店や代理店側がどれだけハイエンドGPUの在庫を抱えているのかは分かりませんが、今までのように高くても売れるという時期はもう過ぎている気がしますね。

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