Intel Core i7-13700Kの消費電力は最大241Wに。Core i5-13600Kは178Wに

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Intelでは2022年10月頃に第13世代CPUのデスクトップ向けであるRaptor Lake-Sを発売予定としており、ES品が出回り始めていますが、このES品を用いたベンチマークでCore i7-13700KとCore i5-13600Kの消費電力に関する情報が出現しました。

目次

Intel Core i7-13700KとCore i5-13600K

Intel Core i7-13700K and Core i5-13600K tested, higher performance with higher power consumption – VideoCardz.com

Intelでは2022年10月17日に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定で、この製品は同時期にAMDから登場予定のZen 4アーキテクチャー搭載のRyzen 70000シリーズに性能面で対抗を目的に性能面ではL2キャッシュの大容量化や動作クロックの向上などが予定されています。

このRaptor Lake-SではアッパーミドルレンジのCore i5-13600K/KF、ハイエンドのCore i7-13700K/KF、最上位モデルとなるCore i9-13900K/KFの合計6モデルが最初に発売がされますが、この中でハイエンドのCore i7-13700K/KFとアッパーミドルレンジのCore i5-13600K/KFの消費電力に関する情報が出現しました。

Core i7-13700Kは最大241W。Core i7-12700Kより29%上昇。Core i5も178Wに。

IntelのCore i7-13700KではP-Coreを8コア、E-Coreを8コアの合計16コア、スレッド数は24と言う構成のCPUになっており、P-Coreの動作クロックはベースが3.4 GHz、単コアブースト時が5.4 GHz、全コアブーストが5.3 GHz、E-Coreはベースが3.4 GHz、ブーストが4.3 GHzとなっています。

コア数に関しては前世代にあたるCore i7-12700Kと同じになっていますが、P-Core、E-Core共に動作クロックが大きく引き上げられており、CPU性能に関してはCPU-Zにおいてはシングルコアが10%、マルチコアでは34%の性能向上を実現しています。

Core i5-13600KではP-Coreが6コア、E-Coreが8コアとE-Coreのコア数が前世代のCore i5-12600Kに対して倍増されています。また、動作クロックもP-Core、E-Core共に上げられていますが、CPU-Zの性能もシングルコアが5%、マルチコアでは40%の向上がCore i5-12600Kに対して見られています。

ただ、CPUでは動作クロックを上げれば上げるほど、背反として消費電力も高くなってしまいますがCore i7-13700Kも例外では無く、AIDA64 FPUを実行した際には消費電力が243.51Wを記録しています。前世代のCore i7-12700KFでは188.15Wに対しては29%の上昇で、CPU-Zで記録されたマルチコアスコアの伸び率とほとんど同じになっています。

また、Core i5-13600Kにおいても消費電力は177.8Wが記録されており、Core i7-12700KF並みでCore i5-12600Kと比べると20%増の消費電力になっています。

温度も爆熱気味。360mmのAIOクーラーで冷やしても最大107度を記録・・・

Core i7-13700Kについては、温度状況についても記録がされていますが、AIDA64 FPUを動作させている時に記録された最高温度は106度となっています。

テスト機材としては冷却面ではThermalright社のFrozen Magic 360と呼ばれる360mmの簡易水冷クーラーで冷却が行われていましたが、Core i7-13700Kからの排熱が凄まじいためか温度に関してはサーマルスロットリングが起きてもおかしくないレベルになっています。

このレベルの発熱の場合、Noctuaの空冷ファンでも対応することは難しく、オーバークロックや最大限のブーストクロックでCore i7-13700Kを運用したい場合、水冷クーラーは必須と言えそうです。

ただ、注意点としては今回のベンチマークなどはASRock Z690 Steel Legend WiFi 6Eマザーボードで行われており、Alder Lake-Sで問題となっているCPUの反り対策が施されていない可能性もあります。そのため、CPUの反り対策などを施せば360mm程度の簡易水冷であれば例え高い動作クロックでも100度を超えないレベルには温度を抑制できる可能性はあります。

 

IntelのRaptor Lake-SについてはL2やL3キャッシュの容量を増やしたものの、基本的にはP-Core側はAlder Lake-Sで採用されているGolden Coveアーキテクチャーをキャリーオーバーしているという噂も出ていますが、今回出現した消費電力や温度などを見ると、この情報は正しい可能性が高そうです。

GPUについては600Wの消費電力を誇るGeForce RTX 4090など凄まじい消費電力になりつつまりますが、CPUについてもアッパーミドルレンジで200W近く、ハイエンドとなると250Wと増加する一方のため2022年末にかけて登場する新CPUやGPUを用いて新しいPCを構築する人は電源を大容量化する事が必須となりそうです。ただでさえCPUは値上がりするという話があるのに、電源の買い替えとなるとさらに出費が嵩んでしまいますね・・・

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