AMD Ryzen 7 5800X3Dの殻割りの成功例が出現。温度は10℃低下

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

AMDのRyzen 7 5800X3Dでは3D V-Cache化されたことでパフォーマンスが大きく向上しているものの、ダイを重ねている関係上、温度が高くなりやすいです。そんなRyzen 7 5800X3Dですが、殻割りに成功したユーザーが温度状況を報告しています。

目次

Ryzen 7 5800X3Dを殻割り

AMD Ryzen 7 5800X3D processor with 3D V-Cache has been delidded – VideoCardz.com

Ryzen 7 5800X3DはAMDが発売した3D V-Cacheを搭載したCPUとなり、通常のCPUダイの上に64MBのキャッシュ用ダイを積み重ねる構造が採用されています。この3D V-Cacheを採用することでゲーミング時のパフォーマンスは大きく向上するものの、CPUダイの上に1層追加されているためどれだけ良いCPUクーラーを付けようとも温度は通常のCPUに比べて高いです。

そのため、CPUのヒートスプレッター(IHS)を取り外す殻割りによる効果が期待されますが、3D V-Cacheの特徴でもあるCPUダイの上にキャッシュ用ダイが乗せられているため、殻割りの難易度については非常に高いモノになっています。

そんな、Ryzen 7 5800X3Dですが、Madness!氏が殻割りに成功し温度の低下度合などを報告しています。

 

CPU温度は最大80℃から70℃に低下するが扱いは難しい

Madness氏はVideocardzに殻割り後の温度状況に関して、画像を投稿しておりNoctuaのNH-D14 CPUクーラーを利用した状態では、殻割り前は温度は最低77℃、平均78℃、最大80℃で動作していたとの事です。

しかし、殻割り後は最低64℃、平均67℃、最大70℃と最大温度は10℃低下した状態で動作が可能になっているようです。

ただ、Ryzen 7 5800X3Dの殻割り自体の難易度も高いですが殻割りした後も扱いが難しく、CPUクーラーを搭載する際にどれだけ接地面に圧をかけるかの調整が難しいとの事です。

厚が弱すぎればCPUダイとCPUクーラーの間にエアポケットが生じてしまい、温度が下がらなくなる一方で圧を掛け過ぎればCPUダイにダメージを及ぼす可能性があるとの事で、温度は10℃と大きく低下するものの、それ以上にデメリットが大きい改造となっています。

 

 

Ryzen 5000シリーズではIHSが全周で接着剤が付けられ、CPUダイとIHSの間は熱伝導を高めるために半田付けがされ、さらにはIHSの内側にはキャパシターも大量に搭載されています。そのため、通常のCPUでも殻割りの難易度が非常に高いですが、Ryzen 7 5800X3Dについては更に3D V-Cacheの特殊構造が採用されているため、成功例の報告が発売から数か月が経過してやっと出たという事からその難易度の高さが伺えます。

温度については80℃から70℃と大きく下がってはいますが、正直80℃でもサーマルスロットリングの域ではなくRyzen 7 5800X3Dのオーバークロック耐性も高いとは言えないため、この殻割りは自己満足とロマンの世界と言うものと言えそうです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次