AMD Zen4 Ryzen 7000では最大16コアでTDP 170W、12コアは105Wに。AVX-512にも対応

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

AMDではZen4アーキテクチャーを採用したRyzen 7000シリーズを夏から秋にかけてデスクトップ向けに発売しますが、このRyzen 7000シリーズの最大コア数とTDPに関する情報が明らかになりました。

目次

謎だったRyzen 7000シリーズのコア数がTDPと併せて判明

AMD Ryzen 7000 Zen4 “Raphael” desktop 170W SKU rumored to feature 16 cores – VideoCardz.com

AMDでは2019年に発売したRyzen 3000シリーズからコンシューマー向け最上位モデルでは16コアを搭載しており、これは2020年に発売されたRyzen 5000シリーズでも踏襲されています。一方でライバルのIntelでは第12世代CPUであるAlder Lake-Sにてハイブリッドアーキテクチャーを採用しているものの、合計のコア数では最大16コアとなり、2022年後半に投入が予定されているRaptor Lake-Sでは24コアになると言われています。

そんな中で、Raptor Lake-Sと発売が近いZen4アーキテクチャーを採用したRyzen 7000シリーズではコア数については16コアと言う情報もあれば、最大32コアになるという話もありましたがどうやら16コアになる可能性が高いようです。

CPUのコア数は最大で16コアに

Greymon55氏によると、AMD Ryzen 7000シリーズでは最上位モデルで16コア32スレッドとなり、その次に12コア24スレッドになるとの事です。

この構成はRyzen 3000シリーズから同等であり、Ryzen 7000シリーズにおいても据え置かれる見込みになっています。Ryzen 7000シリーズで採用されるZen4アーキテクチャーを同じく採用するサーバー向けCPUであるEPYCでは最大64コアから96コアに増やされる見込みになっていますが、Ryzen 7000シリーズについてはコンシューマー向けのモデルのためAMDではコア数を増やすよりは動作クロックの向上などに割いた方がユーザーにアピールが出来ると考えていると見られています。

実際に、2022年時点でもレンダリングや動画編集ソフトの一部では16コアを活用出来ているアプリケーションもあるものの、ほとんどのソフトウェアやAAAタイトルのゲームでさえ8コアも活用できていない例もあるため闇雲にコア数を増やしてももう16コア以上ではあまりユーザーにとって魅力的とは言えないかもしれません。

TDPは最大で170W。他は105W、65WになりAVX-512などにも対応する見込み

TDPについてはRyzen 5000シリーズなどでは末尾にXが付くモデルはTDP 105W、無印モデルはTDP 65Wに設定がされていましたが、Ryzen 7000シリーズではRyzen 9の中でもTDP170W、105W、65Wと従来よりもTDPの設定が追加されるようです。

最上位モデルとなる16コア32スレッドモデルではTDPは170W、12コア24スレッドモデルについてはTDPが105Wで設定されるとの事です。

Ryzen 5000シリーズでは16コア32スレッドのRyzen 9 5950XでもTDPは105Wでしたが、Ryzen 7000シリーズからは170Wに大幅アップするようです。

Ryzen 7000シリーズではRyzen 5000シリーズに対してTSMC 5nm化やZen4アーキテクチャー化でワットパフォーマンス面では大きく向上している一方で、高い消費電力が要求されるAVX-512への対応や内蔵グラフィックの搭載、そしてCES2022でも発表されていた通り最大5.0 GHz越えの動作クロックを目指しているためTDPがRyzen 5000シリーズよりも大幅に上がってしまっているようです。

なお、5.0 GHzでの動作については確度は不明なものの全コア動作中でも5.0 GHzになると見られておりRyzen 5000シリーズに比べると動作クロックだけでも大きく向上すると見られています。

Ryzen 7000シリーズでは一時期32コアになるという話も出ていましたが、どうやら16コアに据え置きでラインアップがされそうな状況になっています。16コアのままと言うと少々寂しい印象も持たれそうですが、Ryzen 9 5950Xに搭載される16コアでさえもすべてのコアを使うゲームは皆無、全コアが使われるのは動画や3DCGのレンダリンク時のみとあまり活用される場面はありません。そのため、闇雲にコア数を増やすよりはIntelのように動作クロックを引き上げて、高いシングルコア性能を目指す方が多くのユーザーをハッピーに出来ると思いますので個人的には16コア据え置きは賛成です。

一方でIntelではRaptor Lake-SではP-Coreが8コア、E-Coreが16コアの合計24コアに増量させる計画のようですが、AMDとIntelでパフォーマンス面でどのような差が出るのか気になる所です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次