AMDからRadeon RX 6700ベースのマイニングGPUが近く登場?

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

マイニング専用グラフィックカードはNVIDIAがCMPシリーズを登場させていますが、もしかしたらAMDからも最新のRDNA2アーキテクチャーであるRadeon RX 6700ベースのマイニング専用グラフィックカードが近々登場するかもしれません。

目次

NVIDIA CMPに続くマイニング専用GPUがAMDから登場か

XFX card with AMD Navi 21 GPU for cryptomining spotted in Vietnam – VideoCardz.com

Another AMD cryptomining card spotted with Radeon RX 6700M specs: 2304 cores and 10GB memory – VideoCardz.com

NVIDIAではマイニングユーザーによってゲーミング用のグラフィックスカード枯渇を防ぐために、CMPと呼ばれるマイニング専用グラフィックスカードを発売しています。この動きに対してAMDでは一切動きがありませんでしたが、8月末頃にベトナムでディスプレイ出力ポートを一切搭載しないグラフィックスカードの写真が出現し、その後中国でも同じ筐体の写真が出現している事から間もなくAMDからもこのようなグラフィックスカードが登場する可能性があります。

ファンは非搭載、サーバーラックなどへの搭載を想定か

斜め上からの姿はAppleのMac Proに搭載されているような筐体デザインや冷却機構になっており、グラフィックスカード本体にはファンは搭載されていません。また、本来であれば出力ポートなどがあるはずの真後ろからの写真では、一切出力ポートなどは搭載せず、代わりに冷却用の穴が空いています。そして反対側には8pinの電源ポートが2個搭載されています。

PCI Express用の端子部分を見るとXFXと記載されている事からXFX製のGPUと見られています。また、なぜか裏面にはHDMIと大きく記載されていますが、ボード上どこにもHDMI端子はありませんのでNavi22を搭載するRadeon RX 6700 XTの基板を流用しているかもしれません。

GPU-ZではNavi22と表示。10GB GDDR6搭載でマイニング性能は39MH/s

Videocardzに掲載された画像にはGPU-Zとマイニングソフトウェアが写されたスクリーンショットがあります。GPU-Zの情報によると、このグラフィックカードはNavi 22 GPUを搭載しており、36基のCompute Unitと2304基のコア数を持つことが分かります。また、VRAMは10GB GDDR6をバス幅160bitで搭載している事からモバイル向けにラインアップされているRadeon RX 6700Mまたは近いうちに登場が期待されているRadeon RX 6700 (無印)が最も近い仕様と言えます。

なお、マイニング性能は39.06MH/sと画面上には表示されており、Radeon RX 6700 XTが43MH/sである事を考えると現実的な性能となっています。消費電力が分からないため、このマイニングGPUが効率的なのかなど不明ですが、8pin 2本を要求する辺りRadeon RX 6600 XTほど効率的なGPUとは言えなさそうです。

AMD Radeon RX 6600 XTのマイニング効率は高い模様。55Wで32MH/s

上がる仮想通貨価格。商機もあるが・・・

仮想通貨については、Bitcoinが8月初旬には400万円を切るギリギリのところを推移していましたが、8月下旬から500万円を超え、グラフィックスカードでマイニングできるEthereumの価格も同じく25万円から現在は35万円程度に値上がりしています。これによりまたマイニングが勢いづく可能性があり、AMDとしてマイニンググラフィックスカードの投入による商機があるかもしれません。ただ、一方で2022年頃からEthereumはマイニングが不可なEthereum 2.0へ完全移行がされる可能性があると共に大規模なマイニングファームなどが多く存在した中国で仮想通貨全般が規制されるというマイナス要素も多くあります。そのため、このAMDのマイニング専用グラフィックカードが仮に登場したとしてどう転ぶのかは全く読めません。

 

Radeon RX 6600 XTではマイニング効率が非常に高いという事で海外ではマイニング目当てで買う例が増えてきているようです。AMDとしては依然としてRadeon RX 6000シリーズの品薄が続いている事からマイニング専用GPUを作ってゲーミング用GPUを保護する作戦なのでしょうかよくわかりません。

ただ、例えゲーミング用GPU保護を目的に投入したとしても、AMDはNVIDIAのようにマイニングを制限したモデルは投入しないと明言しているため、例えマイニングGPUを投入したところで価格優位性が相当無いと売却が容易なゲーミング用GPUを買う人が主流となるのでAMDがどういう動きをするのか気になる所です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 基盤ではなく基板です。誤用を広めないでください。

    • 後ほど修正させていただきます。ご指摘ありがとうございます。

  • rx6700xtはBIOSをいじれば、75wで45MH/sが出るので記事の内容は、期待が持てると思うんだけど…

    • コメントを見て調べましたがそこまで消費電力を下げられるんですね・・・
      不勉強でした。
      そうであれば効率面ではかなり期待できますね。

コメントする

目次