AMD Ryzen 7000対応、X670E、X670、B650E、B650の違いとおすすめ紹介

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AMDでは2022年9月27日にZen 4アーキテクチャーを搭載するRyzen 7000シリーズCPUと対応するハイエンドマザーボードであるX670EとX670を発売しましたが、10月11日よりミドルレンジとなるB650EとB650も発売されます。今回はこのX670E、X670、B650E、B650と複数あるRyzen 7000シリーズ対応マザーボードについてそれぞれの違いや各マザーボードの仕様をまとめました。

目次

Ryzen 7000シリーズ対応X670系とB650系マザーボード

AMDでは長らくマザーボードに関するラインアップはハイエンドチップセットを搭載するモデルをX○70、ミドルレンジモデルをB○50と言う形で棲み分けを行っていましたが、Ryzen 7000シリーズに対応する600シリーズマザーボードからX670とB650に加え、末尾にEが付くX670EとB650Eが登場し、それぞれのマザーボードで何が異なるのか分かりにくい所もあります。そこで今回、X670E、X670、B650E、B650それぞれのおおまかな違いやRyzen 7000シリーズを買う時におススメのマザーボードについて紹介します。

X670E、X670、B650E、B650の基本的な仕様と違い

今回のRyzen 7000シリーズに対応するマザーボードとしては2022年10月時点では合計4つのチップセットが存在しています。それが、X670E、X670、B650E、B650です。

簡単にまとめると、以下の通りになります。

チップセット PCIe Gen 5レーン
PCIeレーン(Gen 5+4+3) USB 20Gbpsポート USB 10Gbpsポート SATAポート
X670E PCI x16 = 16レーン
NVMe SSD (x4)=4レーン
合計20レーン
44レーン 2 12 8
X670 NVMe SSD (x4)=4レーン
合計4レーン
44レーン 2 12 8
B650E PCI x16 = 16レーン
NVMe SSD (x4)=4レーン
合計20レーン
36レーン 1 6 4
B650 NVMe SSD (x4)=4レーン
合計4レーン
36レーン 1 6 4

X670Eは600シリーズマザーボードの最上位モデルで、グラフィックスカードなどを差し込むPCIe x16スロットとNVMe SSDスロットがPCIe Gen 5に対応しているため、グラフィックスカードに関しては最大64GB/s、NVMe SSDは16GB/sの通信速度で利用する事が出来きます。そのため、グラフィックスカードやNVMe SSDがPCIe Gen 5対応していれば大幅なパフォーマンス向上が期待できます。また、PCIeレーンに関してはPCIe Gen 5が20レーンに加え、PCIe 4や3などのレーンを合わせると各社から発売するマザーボードにもよりますが合計最大44レーン存在し、USB 10Gbpsが12ポート、USB 20Gbpsが2ポートまで搭載が可能な仕様になっています。

関連記事:PCI express 5.0(PCIe 5.0)とは?対応製品、速さ、旧世代との違いを紹介

X670はX670Eの下位モデルですが、位置づけとしてはハイエンドモデルとなっておりX670Eとの大きな違いはグラフィックスカード用のPCIe x16スロットはPCIe Gen 4に変更されているという点です。ただ、それ以外ではPCIeレーン数合計やUSB 20/10Gbpsのポート数などには違いがなく、X670Eに比べると価格も抑えられたモデルになっています。

B650EはX670E、X670とは異なりラインアップ的にはミドルレンジモデルとして位置します。ただ、B650EではPCIe x16スロットとNVMe SSDスロットがPCIe Gen 5対応しています。また、PCIeレーンに関しては合計36レーン存在していますが、USB 10Gbpsは6ポート、USB 20Gbpsは1ポートのみとX670系に比べると半減しています。

B650はX670EとX670の違いと同じく、PCIe x16スロットがPCIe Gen 4に変更されているだけで、他の仕様は上位のB650Eと同じになっています。

なお、X670系とB650系で搭載されるのはPromontory 21と呼ばれるチップセットでX670にはこのチップセットが2個、B650には1個搭載されています。そのため、B650に対してX670ではUSB 20/10Gbpsが2倍搭載されていたりします。また、PCIeレーンもX670は44レーン、B650は36レーンと半分ではありませんが、これはCPUと直接通信出来るレーンが24レーン存在しており、その残りがチップセット経由となっています。そのため、B650のチップセット側のレーン数は12レーンで、20レーン搭載するX670に対してほぼ半分となっています。(チップセットやマザーボードの歩留りからX670では12×2の24では無く、20レーンになっています。)

X670E、X670、B650E、B650のどれを買うべきか?

現時点の価格を考えると安いX670Eを買うのが一番コストパフォーマンスとしては高いと言えそうです。

というのもミドルレンジモデルであるB650に関しては最安モデルでさえも3万円半ば、PCIe Gen 5に対応するB650Eに関しては4万円台になると見られています。

この価格帯であれば、あと1万円追加すればX670Eが購入可能で、X670EであればPCIe Gen 5対応PCIe x16スロットやNVMe SSDを3~4枚程度搭載できるなど拡張性が高いため、PCIe Gen 5対応GPUやNVMe SSDなど進化する周辺機器への対応に備える事が出来ます。

また、AMDの発表会でもソケットAM5は少なくとも2025年まではサポートされるとも明言しているため価格の割に機能が少ないB650/B650Eを買うぐらいなら拡張性と将来性もあるX670Eを買っておいた方が長期に渡って快適に使えると考えられます。

もちろん、B650が2万円台まで値下がりすれば話は変わりますが少なくとも3万円を超えてしまっている場合は奮発してX670Eを買う事がオススメです。

ASUS TUF GAMING X670E-PLUSは販売されているお店は少ないですが税込み¥49,979とかなり安めでX670E搭載マザーボードになっています。仕様についてはx16スロットを2本(PCIe Gen 5/4)やNVMe SSDは合計4スロット搭載しています。

ASRockのX670E PG Lightningは税込み52,690円とASUS TUFと機能面は似ていますが在庫状況は良く、入手性は高いです。

下のページで、X670、X670Eの価格や各PCIeスロットの数とレーン数、NVMe SSDのスロット数を簡単に一覧形式で紹介しています。

関連記事:『9月30日発売』AMD Ryzen 7000対応、X670/X670Eマザーボードの価格と機能一覧

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