Zen4とCDNA3を搭載したAPUが登場予定。Instinc MI300となる模様

  • 2022年5月15日
  • 2022年5月18日
  • AMD

AMDではサーバー・データセンター向け製品製品としてEPYCが好調な売り上げを維持し、シェアも右肩上がりを記録していますが更にこの分野での製品ラインナップを強化するため、サーバー・データセンター向け製品『APU』をAMDでは開発中のようです。

サーバー・データセンターで絶好調なAMD

AMDではサーバー・データセンター向けの分野にて四半期毎にシェアを伸ばしており、特にEPYCでは大手企業のデータセンター向けCPUとして採用されている実績が多数上がっています。

また、AMDではサーバー・データセンター向けのGPUとしてInstinctシリーズも発売しており、シェアについてはデータが無いものの採用実績としては米国エネルギー省が導入予定のスーパーコンピューターで採用が予定されているなど着実にシェアを増やしていると見られます。

そんな、AMDですがサーバー・データセンター向け製品を更に強化するべくEPYCに搭載されているZen4アーキテクチャとInstinctに搭載されているCDNA3を組み合わせた『APU』を開発中という事がAdoredTVからリークが出現しました。

InstinctシリーズとしてZen4とCDNA3+HBMを組み合わせたAPUを投入予定

AdoredTVが入手したAMDの内部資料によると、Instinctの次世代製品となるMI300に関する記載があり、この中でInstinctシリーズ初のAPUとして、Zen4 CPUとCDNA3 GPU+HBMを組み合わせた商品になると記載があります。

AMDでは『Accelerated Processing Unit』の略称としてAPUと記載しており、市販化されている製品としてはZen系CPUとRDNA系GPUを組み合わせたRyzenシリーズや、PlayStation5などコンソール機などでも採用がされています。AMDとしてはコンシューマー向けで採用されている技術をサーバー・データセンター向け製品に投入するようです。

開発状況については2022年の上半期中に既にテープアウトが済まされ、2022年Q3の段階で初の動作品が出現すると見られています。

InstinctのAPU化はAMDの悲願? 新ソケット『SH5』も登場?

AMDでは2015年ぐらいにエクサスケール異種混合プロセッサ(EHP)と言う製品を開発中であることを発表しています。この時点では開発中とはいえ、構想段階だったようですが、EHPの構想には多数のCPUとGPUコアとDRAM(HBM)で構築される事が資料上は記載されています。

AMD Reveals the Monsterous 'Exascale Heterogeneous Processor' (EHP) with 32 x86 Zen Cores and Greenland HBM2 Graphics on a 2.5D Interposer (wccftech.com)

ただ、当時のAMDが置かれていた状況では余りにも野心的な取り組みで、TSMCなど半導体製造を請け負う企業にとっても技術的にハードルが高い製品となっていました。しかし、2022年現在では半導体プロセスは5nmを下回り、製造技術としても3D V-Cacheで既に活用されている『3Dスタッキング』技術も成熟し始めています。そのため、AMDとしては2015年から練っていたEHPをInstinct APUと言う形で投入に踏み切るのかもしれません。

なお、Instinct MIシリーズがAPU化されるという情報は2019年ぐらいから出現していたようで、当時@KOMACHI_ENSAKA氏が"What is BIG APU Mode for MI200?"とBIG APU Modeと言う存在がInstinct MI200登場前に出現、2021年にはサーバー向けソケットとしてSH5と言うものが出現、CPUIDには"MI300"と言う名前が出ている事がExecutableFix氏から明らかになっています。

 

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サーバー・データセンター向けで好調を記録しているAMDですが、NVIDIAやIntelもこの分野でシェアを伸ばそうと様々な製品を投入予定であるため、AMDも対抗している状態のようです。ただ、このInstinct APUについては3Dスタッキング技術やZen4、CDNA3などAMDが持つ最新技術が惜しみなく投入された製品となりそうです。Instinct APUはコンシューマー向けではありませんが、やがてここで採用された技術の多くはRyzenやRadeonなどにも降りて来るので、どのような製品なのか気になる所です。

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