AMD Ryzen 5 7600XとRyzen 7 7700Xのベンチマークスコア出現。苦戦もAMDは自信あり?

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AMDのRyzen 7000シリーズは8月29日に発表が行われ、9月27日に発売が予定されていますが今回このRyzen 7000シリーズとして最初に登場する4モデルの内、ミドルレンジとハイエンドモデルとなるRyzen 5 7600XとRyzen 7 7700XのCinebench R23ベンチマークスコアに関するリーク情報が出現しました。

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主力モデルのRyzen 5 7600XとRyzen 7 7700X

AMDではZen 4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000シリーズの各モデルや価格などの詳細情報を2022年8月29日に発表し、9月27日から日本を含め世界各国で発売を開始する予定です。

このRyzen 7000シリーズでは最上位モデルでは5.5 GHz以上の動作クロックを実現する事や、IPCについてはZen 3と比べると約8%向上し、ワットパフォーマンスについては25%向上を目指してIntelが同時期に投入する予定の第13世代CPU、Raptor Lake-Sに対抗すると見られています。

今回このRyzen 7000シリーズの中でミドルレンジとハイエンドモデル向けの主力モデル、Ryzen 5 7600XとRyzen 7 7700XのCinebench R23のベンチマーク結果に関するリークが出現しました。

Cinebench R23のシングルコアはRaptor Lakeと同等レベルに。マルチコアはコア数の差で苦戦

まもなくAMDではRyzen 7000シリーズの発表を行いますがこの中でRyzen 5 7600XとRyzen 7 7700XのCinebench R23ベンチマークのスコアに関するリーク情報がGreymon55氏から出現しています。

リークによると、Ryzen 5 7600Xではシングルコアは1900pt台となりマルチコアは1.51万ptぐらいになるとのことです。

また、Ryzen 7 7700Xに関してはシングルコアが2000pt台となり、マルチコアは1.98万pt台を記録するとのことです。

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スコアとしてはシングルコアではRyzen 7 7700XはライバルとなるCore i7-13700Kの2120ptに対して2000pt台ということでかなり近い値となるようです。また、Ryzen 5 7600XもCore i5-13600Kの1967ptに対して1900pt台ということでこちらも近いシングルコア性能となるようです。

ただ、マルチコア性能に関してはRaptor Lake-SのCore i7-13700Kでは合計16コア(8P/8E)ということもあり2.8万ptを記録していますが、Ryzen 7 7700Xでは8コアということで1.98万pt台と大きく差を開けられています。また、Ryzen 5 7600Xも同様で、Core i5-13600Kでは合計14コアで2.42万ptを記録していますが、Ryzen 5 7600Xでは6コアということで1.51万台となりこちらも60%近いスコア差があるようです。

ベンチマークで負け気味も、AMDは自信?

AMD Zen 4 X3D Launches Q1 2023: Is Raphael-X or Dragon Range-X the bigger problem for Intel? – YouTube

Cinebenchベンチマークにおいては現時点ではRyzen 7000シリーズは同クラスのRaptor Lakeに対してシングルコアは若干、マルチコアは10%以上の差を付けられてしまっていますが、AMDとしては競争力に自信を持っているようです。

理由としては、Raptor Lakeに関してはIntelの台所事情もある事からAlder Lake世代に比べて大幅な値上げが実施される事が確定しています。一方で、AMDのRyzen 7000シリーズについては現行の同じ価格で販売しても45%のマージンは取れる様で採算性は良好で価格柔軟性があります。そのため、Raptor Lakeに対していざとなれば競争力のある価格帯での販売が可能との事です。

関連記事:Intel Raptor Lake-Sの価格が判明。Core i9-13900Kは日本円で約11万円で約30%値上げに

また、最近リークが多いCinebench系ベンチマークではどちらかと言うとIntelのハイブリッドアーキテクチャーには有利に働く傾向がありますが、ゲーミングや動画エンコード、圧縮・解凍作業においてはZen 3 vs Alder Lakeでは拮抗している場面もあり、Zen 4 vs Raptor Lakeにおいても同様の結果が見られるのでは無いかとMoore’s Law is Deadでは指摘されています。

AMDのRyzen 5 7600XやRyzen 7 7700Xのようにコア数が少ないモデルに関してはE-CoreモリモリのCore i7-13700KやCore i5-13600Kに対してはベンチマークなどに置いては全く歯が立たない場面が多そうな印象です。正直、Ryzen 5もRyzen 7もCore i5/i7のP-Coreと同じコア数を持っていますが、Core i5/i7では更に追加でSkylake相当のCPUを6コアまたは8コア搭載しているので厳しいのは当たり前と言えそうです。

Ryzen 5 7600XやRyzen 7 7700XはレンダリングのようなCPUの性能をフルに使う場面よりはゲーミングPCなどで活用される場面も多いためゲーミング時のパフォーマンスなどもこのコア数の影響を大きく受けるのかどうなのか気になるところです。

あとパフォーマンスも大事ですが、結局は普及帯となるRyzen 5/7の価格がIntelのRaptor Lakeに対してどれだけ競争力があるかというところも重要なポイントとなりそうです。

個人的に、Ryzen 5/7はAMDでは現行据え置きなど攻めた価格で販売しつつ、Intelに性能面でアドバンテージが取れそうなRyzen 9系に関してはIntelのCore i9-13900Kを上回るような価格で売るような気がします。

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