GPU不足の救世主なるか? Intel Xe-HPG DG2の仕様が判明。

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Intelが2021年中に発売を予定しているデスクトップ向けハイエンドGPUであるXe-HPGシリーズですが、その中でDG2と呼ばれているGPUの仕様がリークされました。

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6モデル登場予定。ハイエンドからエントリーモデルまで用意

Intel Xe-HPG ‘DG2 GPU’ Powered Discrete Gaming Graphics Card Lineup Detailed (wccftech.com)

Intelが2021年中に発売を予定しているデスクトップ向けハイエンドGPUであるXe-HPGの一つであるDG2ですが、PCパーツ系のリークで定評のあるOneRaichu氏やharukaze5719氏がXe-HPG DG2の仕様についてツイートしています。

harukaze5719氏のまとめによると、DG2には6つのモデルがあり、VRAM容量違いなどを含めると9つのバリエーションが存在するラインアップとなっています。

GPU仕様 SKU Execution Unit数 コア数 VRAM容量・仕様 バス幅
Xe-HPG 512EU DG2-512EU 512 EUs 4096 16 GB / 8 GB GDDR6 256-bit
Xe-HPG 384EU DG2-384EU 384 EUs 3072 12 GB / 6 GB GDDR6 192-bit
Xe-HPG 256EU DG2-384EU 256 EUs 2048 8 GB / 4 GB GDDR6 128-bit
Xe-HPG 192EU DG2-384EU 192 EUs 1536 4 GB GDDR6 128-bit
Xe-HPG 128EU DG2-128EU 128 EUs 1024 4 GB GDDR6 64-bit
Xe-HPG 96EU DG2-128EU 86 EUs 768 4 GB GDDR6 64-bit

Xe-HPG DG2 512EU

このXe-HPG DG2 512EU SKUでは、Xe-HPGの中で最大数である512EUを搭載しコア数は4096コアとなる見込みです。VRAM容量は最大で16GB、最小8GBとなっており、バス幅は256bitとなっています。コア数についてはどれほどの性能を持ち合わせているか不明ですが、バス幅から推察するにこちらはNVIDIA RTX 3070やRadeon RX 6800 を相手にするモデルになると考えられます。

Xe-HPG DG2 384EU

Xe-HPG 384EUのSKUでは最大で384EUが搭載可能なダイ構成になっていると考えられ、価格帯に応じて同一ダイでありながら有効なEU数を減らす事で構成を変える方法が取られていると考えられています。これはNVIDIAやAMDが行っている方法と同じでNVIDIAのRTX 3070と3060 TiではGA104と呼ばれるGPUダイを使っていますが、有効なコア数が異なっているという方法と同じです。

このXe-HPG 384EUでは384EUのモデルから192EUのモデルまでカバーすると考えられており、384EUモデルでは最大12GB GDDR6を搭載しています。このことからミドルハイレンジを対象にしていると考えられRTX 3060 TiかRadeon RX 6700 のラインにあると考えられます。

256EUと192EUを搭載するモデルはよりメインストリームを対象にするGPUと見られており、その事は少ないVRAM容量やバス幅から読み取れます。

Xe-HPG DG2 128EU

こちらはローエンド向け製品になると見られており、128EUと86EUモデルが対象となるSKUです。仕様面ではモバイル向けに展開されているXe-LPG(DG1)に近く1024コアまたは768コアとなっています。VRAMは4GB GDDR6でバス幅は64bitとなっています。
このXe-HPG DG2 128EUはDG1に非常に近いものの、アーキテクチャー面では1世代新しいため同じEU数、コア数でも性能面では高くなると見られています。

 

Xe-HPGはIntelがNVIDIAとAMDの2強しかいないデスクトップ向けGPU市場に割り込む製品となっています。そのため、中途半端な性能で出す事は出来ませんがまだベンチマーク情報など性能がどれほどあるのかを検討する材料はあまりありません。IntelによるとXe-HPGは2021年中頃に登場するとしており、もう間もなく何かしらの詳細情報が公式に出現する可能性があります。

また、Xe-HPGは外部ファウンドリを使って製造される事が噂されており、その外部ファウンドリはTSMCになる可能性が非常に高いです。そのため、ただでさえフル稼働のTSMCで製造される事から供給体制が心配されますが発売までまだ時間があるため発売時には万全の供給体制を整えてGPU不足の救世主になれるような性能を発揮してほしい所です。

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