AMD Ryzen 9 7950X3Dのゲーミング性能がリーク。Core i9-13900Kを平均6%上回る

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AMDでは3D V-Cacheを搭載するRyzen 7000X3Dシリーズのハイエンドモデルの発売を2月28日に控えていますが、AMDが計測したRyzen 9 7950X3Dのゲーミング性能がリークとして出現しました。

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Ryzen 9 7950X3Dのゲーミング時のパフォーマンス情報がリーク。Core i9-13900Kに対して平均6%上回る性能に

AMDでは現在発売中にRyzen 7000シリーズに3D V-Cacheを搭載したRyzen 9 7950X3DとRyzen 9 7900X3Dの2モデルを2023年2月28日に発売を予定しています。この発売まであと3日前ということで、レビューワーに配布されたレビューサンプル経由でRyzen 9 7950X3Dなどはベンチマーク情報のリークなどが出現し始めていますが、AMDがプレス向けに発表を予定しているゲーミング時のパフォーマンスに関する資料がリークとして出現し、Ryzen 9 7950X3Dの詳細なゲーミングパフォーマンスが明らかになりました。

AMDがRyzen 9 7950X3DとCore i9-13900Kを用いて22タイトルで計測したゲーミングパフォーマンスによると、Ryzen 9 7950X3DはIntel最速のCore i9-13900Kに比べて平均6%のスコア向上に留まるようです。計測条件では両方のCPUにDDR5-6000メモリーが搭載されていますが、Core i9-13900KではAMDのDDR5-6000より更に高速なDDR5-7000まで対応しているため、この高速なDDR5メモリーと組み合わすとRyzen 9 7950X3Dとの差は更に小さくなると見られています。

詳細なパフォーマンスを見ると、一部ゲームではCore i9-13900Kを数%下回る結果が出ていますが、半分以上のタイトルではCore i9-13900Kを超える性能を出せています。ただ、その多くが一桁台前半の向上にとどまっており、10%以上のスコア向上が記録されているのはDeus Ex、F1 2021、FF14、Rainbow Six Siege、Horizon Zero Dawnの5タイトルに留まっています。

なお、Ryzen 9 7950Xに対しては平均16%のスコア向上が記録されており、ゲーミング用途で最高の性能がほしい場合は問答無用でRyzen 9 7950XよりRyzen 9 7950X3Dを選択すべきといえる結果になっています。

なお7ZIPやCinebench R23、Geekbenchなど通常のワークロードを想定したベンチマークにおいては7ZIPを除くとCore i9-13900KがRyzen 9 7950X3Dを上回る結果を見せています。そのため、ゲームも動画編集など通常ワークロードも含めて高性能なCPUがほしい場合はCore i9-13900Kのほうが優れた選択肢になると言えます。

今回登場したベンチマークではあまり高い性能とは言えない出来となっており、Ryzen 9 7950X3Dは北米では$699、日本円では11万円台で販売されると見られていますが、ライバルのCore i9-13900Kが北米では$529程度、日本では8.1万円程度で購入できるため、たった6%の性能向上に30%以上高い金額を払うユーザーがどれだけいるのか疑問が残ります。

ただし、このAMDの公式結果は古いBIOSやチップセットドライバーが用いられている可能性があり、最新のBIOSとチップセットドライバーを適用すると最低でも20%高い性能が期待できるとのことですので、今回の結果はあくまで参考程度に控えておいたほうが良いという話もあるようです。

Ryzen 9 7950X3DについてはCore i9-13900Kに対して10%以上高い性能が期待できると見られていましたが、蓋を開けてみると多くのゲームは一桁台の向上に留まるなど少々残念な結果になっています。ただ、最適化が進み本当に20%以上の性能向上が見られるのであれば魅力的なCPUとなりますので、この新BIOSとチップセットドライバーを用いた結果がどうなるのか気になるところです。

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