AMDがRyzen 7040 Phoenixの仕様変更。PCIeGen5非対応と動作クロック低下に

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AMDが2023年3月よりZen 4+RDNA 3を搭載したRyzen 7040HS搭載ノートPCを投入しますが、このRyzen 7040HSについて当初発表されていた仕様に対してPCIe Gen5非対応化と内蔵GPUの動作クロックが密かに下げられている事が明らかになりました。

目次

AMD Ryzen 7040 “Phoenix” CPUの仕様が密かに変更。PCIe Gen 5が削除されGPUクロックも低下

AMDでは2023年3月以降にZen 4 CPUとRDNA 3 GPUを組み合わせたRyzen 7040HS APUを搭載したノートPCを順次発売予定ですが、このRyzen 7040HSについてCES2023で当初発表された仕様に対してスペックダウンされている点が何個かある事が明らかになりました。

AMDのRyzen 7040 Phoenixについては発表された当時は最上位モデルのRyzen 9 7940HSでは内蔵GPUの動作クロックは最大3.0 GHzとかなり高い設定になっていましたが、いつの間にかこのAPUの詳細仕様を記載したページが更新され、動作クロックが-200 MHzの2.8 GHzに下げられている事が判明したようです。

この動作クロックの低下はRyzen 7 7840HSやRyzen 5 7640HSでも同じく-200 MHzに設定されており、どのモデルでも動作クロックがデフォルトで3.0 GHzを達成する事は無いようです。

この内蔵GPUの動作クロック低下の理由については明らかにされていませんが、当初設定されていた3.0 GHzでは設定されたTDP内で動作する事が難しかったため、引き下げた可能性がありそうです。

動作クロック以外にも秘かにダウングレードが明らかになった点はもう一つあり、それがRyzen 7000シリーズで売りだったPCIe Gen 5対応です。これは、2023年2月初め頃にAMDのCPUラインアップを示したスライドなのですが、ここではすべてがPCIe Gen 5対応が謳われています。

しかし、Ryzen 7040 PhoenixについてはPCIe Gen 4までの対応と言う事がその後に明らかになるなど、当初発表したスペックに対してスペックダウンしてしまっているようです。

このPCIe Gen 5からPCIe Gen 4へ変更された理由も明らかにされていませんが、こちらは単純に発表資料が間違っていた可能性もありますが、そうでない場合は消費電力とコスト、需要の問題である可能性がありそうです。

例えば、PCIe Gen 5対応のディスクリートGPUはまだ登場していない他、NVMe SSDもPCIe Gen 5は存在するものの、コントローラーだけで15W以上の電力消費する場合があるなどノートPCには向いていません。また、PCIe Gen 5化をすると信号タイミングなど基板設計が複雑になりコストも高騰するため、AMDとしてはPhoenix APUにPCIe Gen 5を搭載しても無駄であるとして機能を省いたのかもしれません。

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